まんぷく定食
鮮度の良さはお墨付き
おさかな倶楽部
千葉県南房総市富浦町多田良
房総半島の南端、館山周辺は年に何度か訪れる定番のスポット。狙いは温泉と言いたいところですが、釣りがメイン。船ではなくて堤防とかですけどね。この辺ぐらいまでこないと、「食べることを目的とした釣りができる海」にはなかなか巡り合えないものです。海無し県で生まれ育った自分にとっては、新鮮な海の幸なんていうのはとんでもないご馳走なんです。自分で釣って食べる魚って、何故か旨いんですよね。でも釣れないときの方が多い。そんなときは現地で美食に授かる。ということで富浦の漁港には漁港直営の食堂があるので、行ってきました。ここは休日ともなると沢山の人が集まってくるという名店。この日も開店に合わせてやってきたにも関わらず、すでに長蛇の列。他に食べるとこもないので、待つことにしたけど、結局1時間ほど待たされた。壁には黒いアクリルボードにメニューが書かれ、しかもこれでもかってくらいに壁を覆っている。メニューが豊富なのも嬉しいし、とにかく魅力的なものばかり。既に人気のメニューはいくつか売り切れみたい。でも、定番メニューと言われる「まんぷく定食」がまだあったので、すぐさま注文。お刺身とフライ、煮魚がセットになった欲張りな定食。魚種はそのときによって変わるらしい。運ばれてくると、やっぱり漁港らしいオーラが出ている。フライはさっくさくで、食べると音が聞こえるくらい。刺身は肉厚な三点盛りで、もちろん鮮度抜群。特に口に合ったのが煮魚。何の魚かは書かれていなかったけど、かなり赤身肉厚で脂が乗っている。甘くてホロホロと口の中で溶けていき、しっかりと旨味がしみ出してくる絶品。なるほど、行列してでも食べたくなるわ。今回食べられなかった売り切れメニューも、いつか食べてやるぜ。
2018.03