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ポークカレー

ホロホロ崩れるジューシーなポーク

カレーの健ちゃん

埼玉県川越市大字鯨井

日本人にとって、庶民的でもあり、高級でもあり、オシャレでもあり、懐かしさもある洋食。それはカレー。日本のカレーはもはや日本食といっていいほど、日本的に進化し、さらに進化し続けていくだろう。そんな中、ちょっと気になるカレー屋を見つけた。地中海風の洒落た建物のカレー屋なんだけど、お店の名前は「カレーの健ちゃん」という、そのちょっとアンバランスな感覚に惹かれてしまう。看板には「欧風カレー」とあるので、ドロッとしたそっち系ですね。さっそく店内に入ると、壁にはメニューが貼ってあり、注文の仕方が書いてある。お洒落な店の雰囲気とはちょっとギャップがあるのだけど、セルフ式のお店になっているようで、メニューを選んだあと、会計をして空いている席で呼ばれるのを待ち、食後は食器を返却台に返すシステムだった。カレーはチキン、ポーク、カツ、野菜が基本なのかな。辛さは甘口、中辛、辛口、激辛から選べる。さらにライスは白御飯、雑穀御飯か、パンが選べるようだ。子ども用や日替わりのカレーもあるみたい。メニューに一番人気と書かれている「ポークカレー」の辛口を雑穀御飯で注文してみた。店内は空間が広く、本当に洒落ている。どこかの観光地にあるような雰囲気だけど、実際は田舎の田園地帯の中にあるので、色々な意味でギャップが楽しめるぞ。ほどなくして出てきたものは、これまた野菜の盛り付けで彩りも良く、素直に美味しそうな感じ。しかもゴロゴロと大きな肉の塊があって、かなりボリューミー。さっそく一口頬張ると野菜から出る甘みがたっぷりの、優しい感じのカレー。辛口にはしたものの肉の甘みもプラスされて、正直ガツンとしたスパイス感は薄いが、とても上品でバランスのいいカレーだ。それにしてもこのポークは凄い。スプーンで軽く押すだけでホロホロと身が崩れる。まるで角煮のような柔らかさ。なるほど、一番人気になる理由も納得。個人的にはもうちょっとスパイシーさを感じたかったが、非常にマイルドなので万人受けする感じかな。何よりも食べた後の満足感はちょうどいい。こうなると、他のカレーも食べたくなるので、リピートありでしょう。
2020.06