1. トップページ
  2. 腹八分目
  3. あら煮&刺身定食・宵

あら煮&刺身定食

ボリューム満点、美味しさがキュッと詰まったアラ煮

神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴

真鶴半島の付け根、相模湾側には小さな港があり、そこは地味で小ぢんまりとした雰囲気の静かな場所。小さな漁港の脇には遊覧船乗り場もあり、近くの熱海や湯河原、小田原に隠れて影の薄い場所ながらも密かな観光スポットになっている。漁協の建物の上には「魚座」という海鮮レストランもあって新鮮な魚介類を楽しむことができるようだ。しかし、今回の目的地はその目の前にある小さなお店。駐車場の脇に小さな建物があり、そこに小さなお店が並んでいる。その中の一つ、「宵」にやってきた。お店の規模はとても小さいけど、すごく雰囲気のいい感じ。昼前に訪れたけど、すでに先客が食事をしている。表に出ている看板を見ると、海鮮のメニューが並んでいる。気になったのは「あら煮」と刺し身のセットになった定食。ボリューム満点とメニューにも書かれているので、量も多そうだ。注文するとまずは先付けとしてひじき煮とシソ昆布。そして刺し身とご飯、味噌汁、あら煮が出てきた。刺し身はハマチと鯵のたたき、イカの三点盛り。これは、まぁ普通かな。鮮度的にも悪くはないし、もちろん美味い。目を見張るのはやはり「あら煮」。そこそこ大きな皿にたっぷりの煮付けが乗っている。魚一匹ではなく、ぶつ切りだったり、小さいのだったりと数種類の魚がてんこ盛り。なるほど、これは確かにボリューム満点だろう。甘辛、濃い目のタレがすごく美味しい。カンパチか何かのカマの部分だったり、中型魚の中骨部分だったり、少し小さな見慣れない魚もあった。煮魚も大好きなので、これはもう見ているだけでテンションがあがる。骨と身を分けながら食べ進めて行くので時間と手間はかかるが、美味しいので夢中になりながら食べ進めて行く感じ。身が柔らかいのは、新鮮な魚の証拠だね。これはとてもお得だ。煮付けは味付けが濃いので、ご飯がよく進む。茶碗のご飯はあっと言う間になくなったけど、あとドンブリ二杯はいけるだろうね。
2020.07