ヘチマみそ炒め
安くてボリューム満点の地元食堂
じょうとう食堂
沖縄県那覇市樋川
沖縄の朝は遅い。那覇市内で朝食をとろうと思っても、意外と食べられるところは少ない。ファストフードじゃなく気分的には定食類を食べたいなぁと、歩いていたら見つけたのがここ。9時前ぐらいだったのだけど、営業中とある。でもちょっと怪しい雰囲気。しかも店名が、「じょうとう食堂」って書いてある。ひらがなで「じょうとう」と書いてあるけど、上等ってことか?上等じゃねーか、入ってやろうじゃないか。と、息巻いて入店。けっこう小さな店で、他に客はいないようだ。奥に店のおばちゃんがいるけど、客が来たのに気づいていないのかな?入口脇に食券の販売機があったので、買っている間に気がつくだろう。そばから定食までいろいろある。迷った挙げ句に選んだのは「ヘチマみそ炒め」。食券を買うと「こっち」と言うので、おばちゃんに渡す。角の席に着いて待つ。水とかはセルフのようだ。ウォーターサーバーは、何故か下に小さなバケツが置いてある。しずく受けのようだ。注ぐと茶色いので麦茶かな。壁には漫画もたくさん用意されていて、ちょっと雑多な雰囲気が、学生街にあるような定食屋のイメージだ。暫くすると料理が運ばれてきた。湯気がモクモクとして熱そうだけど美味そう。輪切りのヘチマがたっぷりで、豆腐とスパムに囲まれている。味噌はけっこうあっさりとしたタイプのようで、思いの外やさしい味だ。豆腐はとても濃厚で美味しいし、スパムとの相性もいいようだ。たまに妙に歯ごたえのある肉はがあるけど、これはミミガーだな。すごくぶっきらぼうな見た目だけれども、なんだろう、とても味わい深い。おふくろの味というような感じなのかな。家庭的な味が、すごくいいぞ。こんな朝食を食べたかったので、まさに期待通り。安くてボリュームもあるので、きっと時間帯によっては賑わうんじゃないかな。他の料理も食べてみたいなぁと、機会があればまた訪れてみようと思うのであった。で、何が「じょうとう」かは、わからなかった。
2021.01