パンチ食べくらべ定食

マイルドなパンチでノックアウト

山田うどん　智光山公園店

埼玉県狭山市柏原

埼玉県民のソウルフードとして「山田うどん」なるものがある。山田うどんとはかかしのマークの看板で知られる食堂というかレストランというか、そんな庶民派の飲食店。埼玉県内には数十店舗もあり、関東に広く点在しているようだが、かなりローカルな飲食チェーン。屋号からもわかるとおり、元々は製麺所で、その後、食堂を展開していったらしい。まぁ、そんなわけで埼玉県のいたるところでこの山田うどんを見かける。実は自分は埼玉県民なのに山田うどんは数えるほどしかいったことがない。でも悪い印象はないので、久々に行ってみることにした。うどん、そばの麺だけでなくいろいろと定食類がある。その中でも名物になっているのが「パンチ」。パンチとはモツ煮のこと。この店での呼び名。そこで見つけたのが「パンチ食べくらべ定食」。赤白、二種類のパンチがついてくるらしい。白は定番のオーソドックスなもの。赤は旨辛とある。さっそく注文してみた。すると、パンチが赤白二種類、とろろ、ご飯とみそ汁のセットがやってきた。うむ、なかなか個性的な顔合わせだ。さっそく普通の白パンチから食べてみる。あら、人気なのがなっとくの旨さ。すごく柔らかくて、味も定番なのにしっかりと旨味がある。それでいて噛み応えもあるので、まさしくモツ煮という感じだ。では、赤パンチはどうかというと、なるほど唐辛子系のピリ辛だ。痺れるような辛さではなく、かなりマイルドな辛さ。とてもシンプルな辛さだ。なのでちっとも嫌味もないし、どっちもありかな。隣のとろろは何だろう？モツ煮にかけるのか？とか思ったけど、普通にとろろとして食べるらしい。とろろも好きなのでごはんが足りなくなっちゃう。いや、ビールとか呑みたくなっちゃうね。ということで、山田うどんのパンチは、非常にパンチの効いた旨さだった。

2022.1