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金目三色丼

まったりと甘く優しいキンメの食べ比べ

金目亭

静岡県下田市外ケ岡

伊豆の下田はペリーと幕府が結んだ日米和親条約により開港した港のひとつ。そんな歴史のある港町はキンメダイの水揚げでも有名。キンメダイというとまずは煮付けを連想するけど、やはり産地ならではの食べ方として刺身を食べたい。ということで、美味しいキンメダイを求めてやってきたのは、道の駅「開国下田みなと」。この道の駅は漁港に面していて、その漁港の脇に「金目亭」という店を発見。市場の食堂と書かれているので、地元の方も利用しているようだけど、やはり観光客がメインターゲットなのかな。お店もきれいで新しい雰囲気がある。店内に入るとまずは自動券売機。ここで食券を購入してカウンターに出すと、番号が呼ばれるようだ。いろいろとメニューも豊富で迷ったけど、やはり金目を生で食べたいと思ったので、「金目三色丼」というのを注文した。三色って何かというと、キンメダイにも色々と種類があるらしく、三種類のキンメダイが盛られているらしい。するとほどなくして番号が呼ばれて三色丼の登場。薄く淡いピンクの身がとてもきれい。左上のが「平金目」、右上が「地金目」、下のが「はし金目」という種類とのこと。確かに並ぶと色合いがちょっとずつ違うようだ。店内にはそれぞれの魚の写真もあったけど、微妙に形も違うけど、素人にはわかりづらい。では、さっそくいただきます。まずは地金目。むむ、ねっとりとした脂がほどよく乗ってて旨い。キンメダイの脂はとても甘味があるみたいで、醤油との相性もよくてごはんがよく進む。続いて平金目。おおっ、舌の上でとろけるような甘さが引き立つ。そして最後ははし金目。薄くスライスされた身なのにしっかりと歯ごたえがあって美味しい。切り身は三枚ずつあったので、三回転して食べてみたけど、実際のところ違いがよくわからない。見た目には少しずつ違いがあるのに、口の中に入るとどれも同じようにキンメダイの甘くて優しい風味が広がる。どうも、素人には食べ比べてもわかりづらいようだ。なので、結局最後までおいしくいただけた。見た目もよろしく、甘くて優しい、そんなキンメダイのお刺身は、絶品グルメということがわかった。
2022.01