イワナ天丼
イワナが主役、うまいぞ山里の天丼
かねまる食堂
福島県南会津郡南会津町松戸原
南会津町周辺ってほんと自然の宝庫って感じで、垢抜けていないダイナミックな自然が楽しい。地味だけど面白い温泉も周囲にはいっぱいあるし、いろんな意味で楽しいところだ。そんなわけで国道352号線沿いの食堂で珍しい天丼を見つけた。それは「イワナ天丼」。いかにも自然豊かな山のごちそうって感じ。ここは地元の方が通うようなローカルな普通の食堂なんだけど、やっぱりこういうご当地ものは是非食べたいよね。この店はスタミナ定食とかがっつりとしたメニューが人気とのことだけど、やっぱり気になるのはイワナ天丼。注文すると、「ちょっと時間がかかります」とのこと。別に急いでいないので大丈夫。しばらくすると出てきた天丼は、一見するとすごく地味。エビ天丼なんか豪快に見えるけど、やっぱりこちらは地味な感じだね。「頭も骨も食べられます」とのことで、ちゃんと尾頭付き。てっきりイワナをまるごと一匹揚げたのかと思いきや、三枚におろして、頭、身、身、尾と、四枚構成。それにキノコやピーマン、茄子、カボチャ、生姜などが並んでいた。さっそくイワナ天を食べてみる。フワッと白身の魚の感覚。キス天とはまた違った、もっとがっつりとした身。それなのに臭みもまったくなくて、川魚らしい上品な味わい。やっぱりイワナだね。では、頭を食べてみる。サクサクっと揚がっているので、ちゃんと食べられる。けど、けっこう大きい頭だったので、それなりに歯応えがある。尾や骨もそう、しっかりとしているのでそれなりに歯応えがある。頭と骨だけはもっとカリカリに近くなるまで揚げてもいいのかなと思った。ちなみにタレはすごく甘めなのを想像していたけど、かなりあっさり目。なのでまったくしつこくなく、普通にうまい天丼だ。他のキノコや茄子などもうまくて、けっこうボリュームもあった。豆腐などの小鉢もついているので、定食って感じもあって飽きなかった。これはこれで、またリピートしてもいいかなと思うくらい美味しかったぞ。
2022.08