ソーキ定食
昭和感漂う昔ながらの地元の食堂
大衆食堂ミルク
沖縄県那覇市松尾
那覇、牧志公設市場方面から浮島通りに向かったところ、通りに出る手前ぐらいにものすごく怪しい雰囲気の食堂を見つけた。昼間でも薄暗いような鄙びたアーケードの中にあり、また、大衆食堂とは書かれているものの、店内の様子が外からだと見えないという、けっこう入るのに勇気のいるような店構えだ。クチコミサイトなどを見てみると、昭和の雰囲気たっぷりの、昔ながらの定食屋という感じなのだそうで、料理の評判もいいようだ。今日は昼から飲んでしまったので、食事はいいかなぁと思っていたものの、アルコールが入ると急に満腹中枢が麻痺し始めて、空腹感を感じるようになったので、食事のために入ることにした。扉を開けるとけっこう小ぢんまりとした店で、テーブル席が数席とカウンター席があった。テーブル席は地元の方らしき客で埋まっていたので、カウンター席についた。メニューは壁に掲げられているけど、文字だけで写真などは無いので、想像しながら注文する感じ。そこで注文したのは「ソーキ定食」。しばらくして出てくると、大きな皿にソーキ肉とおでんが盛られていて、それにご飯とそばもついてきた。なかなかボリューミーな定食だ。大根やこんにゃくなどと一緒に盛られているということは、ソーキ肉もおでんの一種としてみなされているのだろうか。さっそく食べてみると、けっこう硬い肉だ。ソーキそばに乗っているやつだとけっこうトロトロになっているけど、こちらはしっかりと肉の感じがする。そしてやや薄味なので、なるほどこれはおでんの一種としても違和感は無いなぁ。他には豆腐やかぼちゃ、菜っ葉、昆布などが煮られていたので、けっこうバラエティだし、面白い。それからそばも美味しい。しっかりとカマボコも乗っているし、小さめだけどそこそこボリュームもあり、そして濃い味で美味しい。ソーキよりもそばの方がごはんのおかずになる感じだなぁ。けっこうがっつりと食べる感じで、味付けもとても素朴で美味しいし、すっかり満足。でもやはり、利用客は地元の方が多いみたいで、皆さん、現地の言葉で話をしていた。こういう昔ながらの食堂が、いつまでも続いてくれると楽しいなぁと感じた。
2023.11