いなり、鮭おにぎり
昔ながらの手作りおにぎり
かどや
埼玉県川越市霞ケ関北
昔ながらの店っていうのは、時代の移り変わりとともに徐々に姿を消しつつある。時代から取り残されてしまっているだけでなく、後継者不足や採算性の問題もあるだろう。でも、ずっと残っていって欲しいなと思う店もある。そんな店のひとつが川越の霞ヶ関にある「かどや」だ。散歩していてふと気になった店。看板の文字は薄れ、営業しているのかどうかも、よくわからない。ふと、ショーケースを見るとおにぎりが並んでいる。今どき、現金オンリーの珍しい店だけど、ついつい購入。しかもめちゃくちゃ安い。素朴な味わいのおにぎりで、まさに手作りって感じがいい。しかも、紙に包まれて出てくるので、時代劇の昼食シーンのように食べることができる。そんなわけで、いつの間にかよく買うようになった。中でもお気に入りはお稲荷さん。ほんとに素朴で甘辛さがたまらない。今回は桜の満開シーズン。ここでお稲荷さんと鮭おにぎりを購入して、近くの桜堤の土手でランチ。素朴なのに最高の贅沢をしたような気分になれた。
2024.04