とり天定食
外はサクッと中はしっとり、計算された旨さが最高
西野食堂
大分県別府市駅前本町
別府で共同湯めぐりをして温泉を楽しんだところで、ランチタイム。駅の近くだったので、いろとろと店がありそうだぞ。そこで見つけたのが「西野食堂」という小さな店。ほんとに小さくて素通りしてしまうくらいさりげない雰囲気だった。ただ、扉には「小学生以下入店おことわり」の文字がある。何だか怖そうだなぁと思いつつも、恐る恐る店内に入ると「ひとり? 荷物あるなら奥に行って」と、カウンターの一番奥の席に案内された。クチコミでひと癖ありそうなことが書かれていたけど、別にそんな感じでもなく、ただぶっきらぼうに聞こえるだけのようで、とても優しいご主人だった。別府らしい料理を食べようと「とり天定食」を注文した。注文するとすぐに油で揚げる音がしてきて、耳から胃を刺激してくる。しばらくすると出てきましたぞ。けっこうガッツリと盛りのいい定食だ。漬物、小鉢(豆腐)、ポン酢、ごはんと味噌汁がついてくる。ちゃんと説明しながら手渡しでくれたぞ。さっそく食べてみると、外はサクッと、そして中はしっとりとした極上のとり天だ。下味は薄めでポン酢で食べるが、しっかりとした鶏の味が最高。味は定評あるようだが、確かにこれは旨い。脂っぽいかなぁと最初心配したけど、サラダもたっぷりとあるので、最後までしっかりとさっぱりと美味しくいただけたのも、計算されているのかなぁって感じ。また、ポン酢もすごくあっさりとしていて、これも旨かった。ここのところ食が細くなってきているけど、このとり天ならいくらでも食べられそうだと感じたぐらいだ。非常に狭い店内なので、混雑しているときは躊躇しちゃうけど、これならまた来たくなるなぁと思った。
2024.05