関のブランド海鮮丼

生きているアジと器からはみ出す贅沢な盛り

白木海岸のレストラン

大分県大分市白木

今や高級ブランドとなった、関サバ・関アジは、やはり何と言っても身の締まり方が違うので、食感がとてもいい。そんな関サバ・関アジがリーズナブルに食べられるというので、わざわざ佐賀関までやってきた。「関あじ関さば館」にあるレストランがいいとのことで、前々から目を付けていたここに行く。豪華な盛りの「関の海鮮丼」が一番人気らしいが、せっかくなので関アジが食べたいと、平日限定という「関のブランド海鮮丼」を注文。普通のアジ・サバと違って倍くらいの値段だが、それでも一般価格と比べたら安いかな。しばらくして料理が提供されると、丼に乗った捌かれたアジがまだピクピクと動いている。新鮮さをアピールしているね。ごはんを覆って器からはみ出すように刺身が乗っているのも豪快さを感じる。これらはアジやサバ、ブリなどかな。それ以外にもサザエなどが乗っているようだ。ではさっそく食べたいが、見た目が豪華なのはいいが、ちょいと食べづらい。そして一切れがデカい。口に頬張るとどれもしっかりとした弾力と歯応えの刺身。普通の魚とはまるで違う食感だ。これ本当にアジ？って思うほど。そして身の甘さも強いように感じる。ところが、ちょっと一切れがデカすぎる。普通のアジならこれでもいいが、歯応えと弾力が強いので、大きすぎて噛むのが大変。見た目のインパクトとは裏腹に、食べづらさは否めない。せっかくのコリコリ感が仇になった感じだ。敷かれているごはんは白飯で、ボリュームもあるのはいいが、刺身を頬張るとごはんが口に入らないという欠点もあるので、やはりもう少し小さく切って欲しい。あと、目の前のピクピク動くアジだが、当然のことながら生臭い。酢飯じゃないので生臭さばかりが際立ってしまって、これもちょっとなぁと感じた。せっかく美味しい海鮮なのに、インパクト重視になってしまい、これはちょっと残念な結果かなと思った。

2024.05