室蘭やきとり弁当
室蘭のソールフード、甘辛さが絶品
くじら食堂
北海道室蘭市祝津町
東日本で最大級という大きな吊り橋「白鳥大橋」は室蘭の名物にもなっている。その吊り橋のたもとには「白鳥大橋記念館」と道の駅「みたら室蘭」があり、地球岬観光のついでに立ち寄ってみた。ついでにとは言いながらも本当の目的は「室蘭やきとり弁当」を食べること。焼き鳥は室蘭のソールフード。この道の駅内にある「くじら食堂」でも提供されているらしい。レストランのメニューにも焼き鳥はあるのだけど、あえてテイクアウトの弁当を注文してみた。注文して出てくるまで少し時間がかかったので、しっかりと丁寧に厨房で焼き上げているのだろう。さて、海を眺めながら弁当をいただく。大きな焼き鳥が三本、ごはんの上に乗っているぞ。そしてまずは一口。モグモグ、む、む、む。甘辛いタレが旨い。が、硬いし。そして見た目でもわかるとおり、これは鶏肉ではない。なんと豚肉なのだ。これは、間違えられたわけではなく、これこそが「室蘭やきとり」なのだ。昭和の初めころ、鶏よりも安くて安定して手に入る豚肉を代用した焼き鳥が広まり、室蘭に定着したとのこと。この店も道産豚の肩ロースを使用、北見産タマネギを挟んで特製タレを絡めた、室蘭らしい焼き鳥に仕上げているのだとか。確かに食べ応えもあって、旨くて、楽しいぞ。脇に味噌みたいのがあったけど、これは山わさびの醤油漬けらしい。ピリッとした感じが焼き鳥にめちゃくちゃマッチしていた。美味しくて話のネタにもなる逸品だ。
2024.08