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トンテキ定食

刺身や小鉢が充実してバラエティで楽しい

あかね食堂

静岡県沼津市西浦木負

伊豆半島の付け根、沼津市の西浦付近の通り沿いで見つけた「あかね食堂」。穏やかな湾から富士山が眺められる静かな場所にポツンとある定食屋だ。とても素朴な雰囲気の小さな食堂だが、何だか気になったので入ってみた。店内にはテーブル席が並ぶ。妙に野暮ったいというか素朴な感じがあり、テーブルは横に繋がっているので、基本的に相席のスタイルだ。すると店主が「刺身はないけど・・・」と話しかけてきた。どうやら海鮮系のメニューは無いという意味のようだ。壁のメニューを見ると、しょうが焼きやトンテキ、ラーメン、やきそばなどと書かれている。こんな海に面した立地柄、いかにも海鮮系のメニューがありそうだけど、ここは普通の定食屋のようだ。海鮮丼などを求めて来る客が絶えないらしい。ここでは人気があるらしいトンテキ定食を注文。日曜日の昼ということもあり、続々と客が入ってくるので、けっこう人気が高い店のようだ。しばらくして料理が運ばれてくると、ずいぶんとバラエティな定食で驚いた。メインのトンテキに、ごはんと溶き卵の味噌汁。そしてシラス、山芋、漬物、刺身、フルーツが並んでいた。刺身盛りも付くなんて、ずいぶんと豪勢なランチになった。トンテキはつけダレがたっぷりかかったキャベツの上に乗っている。厚みはそんなにないが、ペッパーのよく効いたパンチのあるソース味。甘辛くて味も濃く美味い。山芋は細く刻んであって、トロロのようにとろりとしつつもシャキシャキと歯応えもあって美味しい。刺身盛りは鮪、海老、サーモン、ホタルイカが盛られていた。付け合わせにしては十分でとても嬉しい。全体的に素朴で家庭的な味だが、それがまた気に入った。海を眺めながら食事もできるので、落ち着いて食べられたのも良かった。
2025.01