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福島県

いいざかおんせん・ちゃんこちゃんこのゆ

飯坂温泉・ちゃんこちゃんこの湯

熱〜い湯が掛け流されてる街角のオアシス
飯坂温泉は福島市の北西、古くから名湯として知られる老舗の温泉地です。日本武尊が東征したときにも立ち寄ったとされ、開湯の起源がわからないほど古いようです。交通の便の良さから日本の高度成長期に大きく発展し、歓楽地として人気があったそうですが、バブル崩壊とともに衰退し、今では静かで落ち着いた雰囲気の温泉地となっています。飯坂温泉駅から十綱橋で摺上川を渡り、国道399号線を100メートルほど北上すると、右手に「ちゃんこちゃんこの湯」という看板のある建物が見えてきます。壁に蔦の葉っぱが覆い茂った森のような建物で、その1階部分の軒下というか、ガレージ部分には提灯が並んでぶら下がっています。何の施設なんだろうと近づいていくと、そのガレージのようなスペースに細長い湯舟があります。ここは足湯施設のようです。入口のところに利用時間と「只今入浴できます」と書かれた立て札があったので、誰でも無料で利用できる施設のようです。散歩の途中に休憩するにはちょうどいい感じの施設です。ちなみに「ちゃんこちゃんこ」とは石段のことのようです。その昔、川岸にある共同湯の波来湯の行き来に難儀しないようにと作られた石段が「ちゃんこちゃんこ」と呼ばれていたそうです。その名前をこの足湯につけたようですね。幸い誰も利用者がいないようなので、独占状態で利用できそうです。湯舟は横に2.5メートルぐらいでしょうか、とても細長いです。奥側にベンチ状の座面があり、通りを眺めるようにして座って利用できます。北側の石を組んだところから無色透明の熱めの湯が注がれています。さっそく靴を脱いで湯に足を付けると、これがまたものすごく熱いです。感覚的に50度ぐらいはありそうです。いくらなんでもちょっと入れないレベルです。しかも真夏の暑い時期だったこともあり、こうなると誰も見向きもしない理由がわかりました。ただ、湯舟の脇には簡易的なシンクがあって、そこの蛇口からホースが延びています。加水して冷却するのも可能なようですが、あまり勝手なことをしてもいけないなと、その熱い湯のままほんの少しだけ足湯を楽しみました。飯坂温泉は源泉の温度がとても高いところです。きっとそのまま掛け流されているのでしょう。せっかく、屋根もあって雨風の凌げそうなところなのにもったいないですね。
掲載: 2019/06/03
Data
  1. 所在地:福島県福島市飯坂町湯野湯ノ上
  2. 源泉名:若竹分湯槽
  3. 入浴 :2018年7月
  4. 泉質 :単純温泉
  5. 泉温 :源泉60.0度
  6. PH :8.6
  7. 蒸発残留物:805.8mg/kg
  8. 形態 :足湯施設 男女混浴
  9. 脱衣所:なし
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆