鹿児島県
ふるさとおんせん・ふるさとかんこうほてるりゅうじんろてんぶろ
古里温泉・古里観光ホテル龍神露天風呂
桜島の龍神様が祭られた神聖なる露天風呂
鹿児島といえば、桜島!! さすがに迫力満点で凄いですね。桜島の外周道路を走っていると、いたるところ溶岩原でダイナミックさはバツグン。噴煙なんかはモクモクと天を覆うように噴き上げていて想像を遥かに超えてました。火山があるということは、水辺には温泉が付き物。というわけで桜島周辺にはいくつもの温泉があるんですね。もちろん桜島本体にも温泉があります。古里温泉は桜島の南岸、海岸沿いにるある温泉地です。数件のホテルがありますが、その中でも龍神様が宿るという霊験あらたかな露天風呂があるという、「ふるさと観光ホテル」にやってきました。その露天風呂はホテルの裏側の海沿いにあるので、裏手から急な坂道を降りていきます。すると手前側に男女別の脱衣所とその先に優雅な露天風呂が広がっていました。ただ、この露天風呂に入るには白装束に身を包まなければなりません。何しろ龍神様が祀られている聖域ですからね。背中に「南無観世音大菩薩」と書かれた白装束を着ていると、何だか修行者になったような気分になります。また、ここは混浴の浴場となっているので、これなら女性も気兼ねなく入ることができそうです。湯舟は荒々しい岩風呂で、巨石がニョキニョキと配されています。奥側の溶岩隙間には鳥居が置かれ、アコウの木が太い根を垂らしていて、荘厳な印象がありました。目の前はダイナミックに錦江湾が広がり、テンションはどんどんあがっていきます。のんびりと海風にあたりながら、雄大なパノラマ景色を眺めての入浴なんて、もう最高の気分です。ところが、このときは真冬の12月。温泉に浸かっているときは最高なのですが、出るとめちゃくちゃキツイんです。温泉はややぬる目ということもあり、あがったとたんに白装束が冷たく肌にひっついてくるのです。しかも、水を含むとこれがけっこう重い。目の前の脱衣所までダッシュで向かいます。また、よく事情をしらないで来た人なのか、それとも内湯からついでに来た人なのか、白装束のまま「寒いっ寒いっ」と言って坂道を登っていく客がいて他人のことながら、笑ってしまった。ホテル内にも浴場があるので、冬場ならこちらで再度あたたまるのがいいかもしれません。(追記:2012年9月末で閉館してしまったそうです)
掲載: 2000/01/01
Data
- 所在地:鹿児島県鹿児島市古里町
- 入浴 :1994年12月
- 泉質 :塩化物泉
- 泉温 :源泉48度
- 形態 :温泉旅館 混浴
- 効能 :リウマチ・神経痛・打ち身など
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:あり(男女別)
- 開放度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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