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長野県

しらほねおんせん・こうきょうのてんぶろ

白骨温泉・公共野天風呂

谷間の自然に囲まれた静かな雰囲気が自慢
長野県の岐阜県寄り、北アルプス乗鞍岳の東側山腹にある白骨温泉は江戸時代から有名な名湯だそうです。歴史的にはもっと古い時代から利用されていたそうで、開湯起源は明らかではないそうです。「白骨」なんておどろおどろしい名称ですが、昔は「白船(シラフネ)」と書かれていたそうす。大正時代に「大菩薩峠」という長編時代小説で「白骨」として書かれ一躍有名になったので、一般名称として残ったとのことです。その温泉街の中ほど、湯川渓谷には公共の野天風呂施設があります。バス停のすぐ近く、観光案内所の目の前に入り口と看板があるので、場所はすぐにわかるでしょう。道路脇にがっちりとした趣きのある門がありますが、そこからは急な下り坂をおりる階段があります。覗き込んでみるとこれがまた急な階段で、往復のことを考えると躊躇してしまいがちな雰囲気があります。しかし、過酷そうに見える階段ですが、距離はそんなにないので頑張って降りていきましょう。階段を降りるとそこには自動券売機があり、男女別に入口がわかれます。脱衣場を抜けるとすぐそこには湯舟があります。ゴロタ石をコンクリートで整備した岩風呂で、周りは木々に覆われていて情緒もたっぷりです。秘湯ってことはないかもしれませんが、十分に秘湯ムードを味わうことができます。お湯は綺麗な青みがかった白濁色で、透明度はかなり低いのにとても澄んでいるような妙な感覚がありました。温度は少し高めですが熱すぎない程度で、火照ってきたら湯舟の脇のベンチで涼むこともできます。湯舟の先は崖になって渓谷が流れています。とっても静かで、まさに夢見心地の気分になりました。爽やかな森の風に吹かれながらのんびりと過ごせるのでとても気に入りました。白骨温泉に来たら是非とも入っておきたい野天風呂でしょう。ちなみに営業は春から秋ぐらいまでで、冬季は閉鎖しているので注意しましょう。(追記:2004年に白濁をいっそう引き立たせるために入浴剤を使用していたと報道されました。白濁は白骨温泉のイメージなのでしょうが、こういった施設にまで偽装が施されていたなんて、ショックでした。)
掲載: 2000/01/01
Data
  1. 所在地:長野県南安曇郡安曇村白骨
  2. 入浴 :1999年7月
  3. 泉質 :単純硫化水素泉・重曹硫化水素泉
  4. 泉温 :源泉48度
  5. 形態 :露天風呂施設 男女別
  6. 効能 :高血圧・動脈硬化・胃腸病・リウマチなど
  7. 露天風呂:あり
  8. 脱衣所:あり
  9. 開放度:☆☆☆☆
  10. 野趣度:☆☆☆☆
  11. 秘湯度:☆☆☆
  12. 景色 :☆☆☆
  13. 総合評価:☆☆☆