三重県
ゆのくちおんせん・ゆのくちおんせんせんたー
湯ノ口温泉・湯ノ口温泉センター
トロッコに乗って辿り着く、素朴な日帰り温泉施設
湯ノ口温泉は銅鉱石を採掘していた紀州鉱山の坑中から昭和54年(1979年)に湧き出した温泉です。その温泉を利用した町営の施設がこの温泉センターです。また、この温泉施設へのアクセスがとてもユニークで、山の下にある入鹿温泉からトロッコ電車に乗って行くんです。トロッコに乗るのは10分ほどでいかにも観光地らしい演出ですが、これがまた本格的な坑道とトロッコなんです。トロッコを降りるとすぐ温泉センターがあります。ちなみにトロッコに乗らなくても、直接温泉センターまでクルマでも行けます。瀞流荘からの道は起伏のある細い道がつづき、山深さを感じさせるロケーションです。温泉センターの外観は山小屋風でわりと落ち着いた感じでしたが、中はなかなか洒落っ気があって味のある感じがしました。風呂は内湯と露天風呂が男女それぞれあり、小ぢんまりとした雰囲気の内湯は、石の床と温泉の注ぎこまれている湯口が湯治場的情緒があって気に入りました。お湯はきれいな透明で、なかなかの適温です。源泉の温度は４４度だそうで、湯舟はそのまま加熱も加水もなく注がれているのかもしれませんね。温泉の分析表は内湯の壁にかかっていました。施設の周囲にはバンガローやコテージもあるわりに温泉施設は狭いので、シーズンはかなり混むのかもしれません。近々、再開発の噂もあるので今後の発展にも期待できそうです。露天風呂は小川に面した岩風呂で、眺めも悪くないし風情もあります。長細い湯舟の奥には打たせ湯のように湯が流されていて演出もバッチリでした。夕方にもかかわらず客も少なかったので、本当に静かに過ごすことができ、思わず長湯になってしまいました。しかし、ちょっと入るとすぐに体があったまって汗が出てくるので、温泉の効果は抜群です。のぼせそうになってしまうほど、よく温まりました。
掲載: 2000/01/01
Data
- 所在地:三重県南牟婁郡紀和町小川口
- 入浴 :１９９９年８月
- 泉質 :アルカリ性単純泉
- 泉温 :源泉４６．２度
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :リュウマチ・婦人病・創傷・美肌効果など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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