長崎県
そねおんせん・こくみんしゅくしゃしんうおのめおんせんそう
曽根温泉・国民宿舎しんうおのめ温泉荘
朝日も夕陽も楽しめるロケーション重視の温泉宿
国民宿舎しんうおのめ温泉荘は長崎県五島列島の最北端、中通島の北部に突出した細長〜い半島にある自然豊かな宿泊施設です。昭和46年(1971)に掘削された曽根温泉を取り入れて昭和48年(1973)にオープンし、海・山・温泉と三拍子揃った立地条件で、観光客を迎えている人気の公共の宿です。江戸期から続く隠れキリシタンの歴史とか、自然豊かな地形とか、素晴らしい魅力満載の五島ですが、温泉としてはまだまだ歴史があるわけでもなく、ひっそりとさりげなく観光を盛り上げてくれています。そんなわけで、五島観光の拠点として宿泊施設を探していた際に、天然温泉のある宿ということでさっそく予約をしてやってきたのでした。現地に到着すると思っていたよりも大きな建物で驚きます。辺鄙な島の辺鄙な場所に建つ宿ということで、とても小ぢんまりとした所を想像していたのですが、さすがは公共の施設だけあって立派なものです。島の中ほどですが高台にあるので、見晴らしもよくて最高のロケーションです。西を向いても東を向いても海なので、朝日も夕陽も楽しめるという贅沢な宿です。それから建物の隣には外来用なのか、福祉用なのか、それともまったくの別施設なのか温泉の入浴施設がありました。残念ながらこちらの方は入ることがでず、確認できませんでした。さっそくチェックインを済ませ、部屋に案内されるなり、まずはひとっ風呂と浴室に向かいます。ちょいと広めの脱衣所をすぎると扇状の湯舟があります。壁越しに女性用の風呂もあるので全体的には円形状になっているようです。タイル張りの浴室はわりとすっきりした感じで、湯舟にあわせて浴室全体も円形といった感じになっています。洗い場は外側に向かって並んでいるのは面白いです。洗い場の目の前は大きなガラスになっていて外を眺められるのですが、ちょっとガラスが曇っていてそんなによくは見えません。でも景色はなかなかのものです。湯舟はあまり深くなく温度も適温だったのでよかったのですが、循環なのかけっこうな塩素臭さを感じたのは残念です。お湯は無色透明で温度も42度と適温です。単純泉ということですが、リウマチ・神経マヒ・神経痛・運動機能障害と効能範囲も広いとのことで常連客も多く人気があるんだそうです。欲を言えばもうちょっと浴感に特徴が欲しいところですが、ロケーションの良さでカバーしているので良しとしましょう。
掲載: 2000/07/10
Data
- 所在地:長崎県南松浦郡新魚目町小串郷
- 入浴 :1999年9月
- 泉質 :単純温泉
- 泉温 :源泉27度 浴槽42度
- 形態 :温泉宿 男女別
- 効能 :リュウマチ・神経麻痺・運動機能障害
- 露天風呂:なし
- 清潔度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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