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奈良県

とうせんじおんせん・こうしゅうおんせん いずみゆ

湯泉地温泉・公衆温泉「泉湯」

キャンプ場はすぐ目の前。自然の中の小ぢんまりとした温泉浴場
室町時代に発見されたという古い歴史をもつ湯泉地温泉。かつて、温泉を守る薬師如来を本尊にする東泉寺という寺があって名前の由来になっているとのことです。地名からして期待を持たせる温泉ということでドライブがてら寄ってみることにしました。紀伊半島の中ほど、十津川村の中央付近に位置し、車で走っているとずいぶんと遠くまで来たなぁと実感させられます。どのように説明していいか分からないけど、山といい、川といい、湖とかすべての自然がダイナミックに感じられ、クネクネとした道路も優雅な気分で走ることができました。道の駅を過ぎて十津川沿いの道に入ると公衆温泉の泉湯があります。平成7年(1995)に改築されたとのことでとても綺麗な造りで、まだ新しさを感じられました。駐車スペースは2台分くらいしかないけれど、幸いにも停めることができたのでさっそくタオル片手にトライしてみます。木造で山小屋系の外観はナチュラルな雰囲気がとても一般受けしそうな感じで、入口の券売機にて入浴券を購入して中に入ります。見た目からしてもそんなに広くはなさそうだけれど、中は本当に狭い感じがしました。湯舟は内湯と露天風呂があり両方とも岩のお風呂です。浴室に入るとちょっとだけど硫黄の香りがしてきて「おっ」って気にもさせてくれていい感じです。洗い場も少なく少々狭いのですが、大量に掛け流されている透明のお湯に浸かっていると疲れが跳んでいく感じがしてきますね。内湯から少し低くなった露天風呂はいかにも人工的という感じが否めないけど、木々越しに十津川と対岸の河原を見下ろすように眺めることができて、とてもいい雰囲気です。欲を言うならば、もうちょっと開けててもいいんじゃないかなぁって感じもした。それでも湯舟につかりながら青空や自然を眺められるというのは気分がいいものです。ちょっと熱かったのでそよ風で冷ましながら寛ぎのひとときを過ごしたのでした。造りがまだ新しいことと人工的な演出が見られる施設なのでちょっと物足りなさを感じる人もいるでしょうけれども、ロケーションがらひとっ風呂浴びる感覚で立ち寄る温泉としてはいい線いっていると思います。日によっては湯の花が舞うこともあるとのことなので本格的な温泉を手軽に味わうことができるいい施設です。キャンパーやライダーには特にお勧めでしょう。
掲載: 2000/10/09
Data
  1. 所在地:奈良県吉野郡十津川村武蔵
  2. 訪問 :1999年8月
  3. 泉質 :単純硫黄泉 源泉56度
  4. 形態 :公衆浴場 男女別
  5. 効能 :リウマチ・神経痛・皮膚病など
  6. 露天風呂:あり
  7. 開放度:☆☆☆
  8. 清潔度:☆☆☆
  9. 気軽度:☆☆☆
  10. 景色 :☆☆
  11. 総合評価:☆☆☆