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佐賀県

ふるゆおんせん・ふるゆおんせんせんたー

古湯温泉・古湯温泉センター

歴史のある温泉地に佇む素朴でローカルムード満点の公衆浴場
古湯温泉は読んで字のごとくホントに古〜い歴史を持っている温泉。なんでも孝霊天皇の72年(2200年前)に秦国から来た徐福によって発見されたという記録があるとのこと。その長い歴史の中では幾度もの天変地異や兵乱で、埋没と発掘再興を繰り返したのだとか。そんな歴史的な温泉街はさすがに老舗の旅館も多く、小さいけれどもなかなか華やいだ雰囲気があった。かつては歌人の斉藤茂吉もこの地を訪れ1ヶ月弱逗留して38首の歌を詠んだとか。そんな街中にある公衆浴場がこの古湯温泉センターです。地元の人にも人気だとかで、平日の昼間でも地元の人達で賑わっていました。外見はちょっと黄色が強いクリーム色した鉄筋の大きな建物で、温泉情緒とは少しかけ離れた感じもしますが、どことなく古さも感じられて庶民的に感じました。受付で入浴券を購入して中に入ると浴室の前の壁などには古湯温泉の歴史やら効能などいろいろと張り紙があったのがとても印象的です。脱衣所はわりと狭くとても質素。ロッカーがずらりと並んでいるだけって感じで何の飾り気もないところがいいですね。そして浴室はシンプルながらも風情があっていい。湯舟は大きいのと小さいのと2つあって大きい方は41.7度と小さい方が36.7度と温度差がありました。地元の老人方はぬるい方でゆっくりとおしゃべりを楽しみながら入浴を楽しんでいらっしゃいました。方言でほとんど何を話しているのかはわかりませんでしたが、それが何ともローカルな感じが出ていてよかったです。湯の注ぎ口にはそれぞれコップが置いてあり温泉を飲むこともできます。無色透明でほんど無味無臭なので特に印象に残る感覚は無かったけれども湯はとてもサラサラしていて、また肌がツルツルとする浴感が強い温泉でした。ぬるい方で暫く浸かっていると、熱くもないのに自然と汗が出てくるのが不思議でした。入浴後もしばらく汗が止まらず、ホントよく温まる温泉だと思いました。
掲載: 2000/12/10
Data
  1. 所在地:佐賀県佐賀郡富士町古湯
  2. 入浴 :2000年10月
  3. 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
  4. 泉温 :英竜泉(富士町第一源泉)34.4度
    徐福泉(富士町第四源泉)43.6度
    湯舟(熱)41.7度
    湯舟(温)36.7度
  5. PH :9.5
  6. 形態 :公衆浴場 男女別
  7. 効能 :慢性リュウマチ・神経痛・神経炎・胃腸カタルなど
  8. 露天風呂:なし
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆
  11. 鄙び度:☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆
  13. 人気度:☆☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆