長崎県
うんぜんおんせん・いわきほてる「ゆびのゆ」
雲仙温泉・磐城ホテル「指の湯」
指先だけの温泉入浴。でも心まで温まるユニークな温泉。
雲仙温泉は、長崎県島原半島のど真ん中、雲仙普賢岳の南西にある古くからの温泉地です。温泉地には沢山の温泉旅館やホテルが並び、また共同浴場や売店、そしていたるところから噴煙のあがる地獄など、観光温泉地としていつも賑わいを見せている活気ある温泉地です。温泉の歴史は古く、奈良時代の僧である行基によって大宝元年(701)に開湯したとの記録があるそうです。温泉神社のすぐ隣にある磐城ホテルには、その目の前にちょっと変わった露天風呂があります。主人のちょっとした遊び心から作ったという露天風呂は一風変わった目を引く岩風呂です。何がそんなに珍しいのかというと、それはその大きさです。長さが１メートル半くらいで幅が２０センチ程度の川状の湯舟は深さが２〜４センチほどしかありません。おいおい、そんな狭いところに誰が入れるんだよなんて思うでしょうがホントにあるんです。小人や妖精の為の温泉というわけではなく、ちゃんと人間の為の温泉なんですが、もう名前からも分かるとおり指だけ浸かる露天風呂なんです。磐城ホテルの玄関先にあるので、この温泉は宿泊者だけでなく通りすがりの人でも誰でも自由に利用することができます。男湯、女湯の区別はなく当然混浴になるのですが、服を着たままでも利用できるので気軽に利用できるんです。まぁ裸になったところで指しか入ることができませんけどね。それどころか道路に面しているので公然わいせつ罪にもなりかねないので、衣服は着たまま楽しみましょう。それでこの露天風呂なのですが、小さいながらもなかなか凝った造りになっていて、岩風呂は段になって川のように流れています。一本ずつ指を浸していくのもよし、欲張って両手を突っ込むのもよし、どう頑張ったところで指しか浸かれないので、遊び半分で楽しみましょう。湯は硫黄泉ということで黄色い湯ノ花が堆積していて風情もばっちりです。さらには「効能−神経痛、リュウマチ、皮膚病」の立て札がありますが、はたして指を浸けただけで効き目はあるのでしょうか？ 上流の方はけっこう熱い湯だったのでヤケドには気をつけましょう。
掲載: 2000/12/31
Data
- 所在地:長崎県南高来郡小浜町雲仙
- 入浴 :２０００年１０月
- 泉質 :硫黄泉
- 形態 :露天風呂 混浴
- 効能 :リウマチ・神経痛・皮膚病など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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