鹿児島県
にしはかみちおんせん・みしまかいはつそうごうせんたー
西墓道温泉・三島開発総合センター
タイミングが良くないと入れない島の穴場温泉
硫黄島は鹿児島から船で4時間のところにある周囲19.1キロ、人口150人程の小さな島です。この島は霧島火山帯に沿って噴出した海底火山のひとつで、活火山である硫黄岳は今でも噴煙を上げています。そんな硫黄島の港の近くに白い鉄筋コンクリートの建物があります。島の住人の社会教育や福祉の為の施設だとのことだけど、観光客には温泉施設として利用されているのが、この三島開発総合センター。週の半分ほどしか開放していないけど、無料で利用できるというのが、とてもうれしいではありませんか。外観はやはり島の集会場というような感じで温泉の雰囲気ではなく、ちょっと入りづらいなぁという感じのところでした。1階の一番奥に男女別の浴室があります。脱衣所は棚がいくつか並んでいて、扇風機と体重計があるだけで、とってもシンプル。浴室は10人は入れるぐらいの四角い浴槽と洗い場で、飾り気も無く、質素な感じがありました。ほんの少し硫黄のような臭いを感じましたが、ここの場合は島全体が硫黄臭で満ちているので、はたして温泉の臭いなのかどうかは判断しにくい状態でした。お湯は無色透明でとってもサラサラした感じがしますが、単純温泉ということであまり特徴の少ない湯でした。でも、この島の場合はむしろ単純温泉の方が貴重なんじゃないのかなぁなんて思ったりもしたのでした。穴場的存在なのか、独占状態なのがすごい。なかなか適温の湯で寛いでいると、船の長旅(大袈裟?)の疲れがとんでしまうような感じがします。浴室の窓からは、目の前に港も見え、また岬を見上げることもできてなかなか悪くはないロケーションで気に入りました。
掲載: 2001/01/22
Data
- 所在地:鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
- 入浴 :2000年10月
- 泉質 :単純温泉
- 泉温 :源泉40度
- PH :6.6
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩など
- 露天風呂:なし
- 清潔度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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