鹿児島県
みょうけんおんせん・わけのゆ
妙見温泉・和気湯
野趣満点、川べりにポツンとある大らかな野天風呂
妙見温泉は鹿児島湾の奥、隼人町から１５分ほどで行ける渓谷の温泉街です。そんな温泉街から１５分ほど歩いたところにある河原の露天風呂が和気湯です。一般に開放されていて自由に入浴することができるけど、有志の人達が守り大切にしている湯なのでマナーを守って礼儀正しく利用しましょう。湯舟へは細いのどかな道を歩いていくのですが、ほんとうにこの先に湯なんてあるのかななんて戸惑うころに突然湯舟が見えてきます。脱衣所らしきものは一切ないので、湯舟の脇に衣服を置いて中に入ります。湯舟は地面から少し掘り下がった感じになってます。石で整備された四角い湯舟は真ん中で区切られ、山側からは冷たい清水が流れ込んでいるのでけっこうぬるく、川側の方はまぁまぁ温かかったです。湯は少々濁っていて底には大量のオレンジ色した堆積物があったので、底にある栓を抜いて軽くお掃除しました。ある程度のところで湯を溜め始めるとけっこうすぐに湯は溜まってきました。２０分もあればいっぱいになるのかな。仕切られている中央の壁の脇からはぬるい湯が、川側の底脇の穴からはあたたかい湯が流れ込んできます。底からはときおり泡がポコポコと出ているので底の方からも湧き出ているのかな？ 流れ込んでくる湯は無色透明で、飲んでみるとほんのりと鉄の味と共に口の中をはじける感じがします。例えて言うならホット鉄サイダーって感じかな。体中には気泡がたくさんついてくるので、どうやらこの温泉は炭酸を大量に含んでいるみたいです。すごくアワアワになりながら優雅な時をすごしました。暫くするとけっこうぬる目に感じるのに体中がポカポカとしてきます。あがってからも汗がにじんでくるので、炭酸効果で良くあたたまるのでしょうか？ 天然のバブってところでしょうか。ついでに目の前の川付近も散歩してみるとあちらこちらに赤茶けた色に染まった石があったので、川底からも湯がわいているようでした。手掘りでマイオリジナル野天風呂を作れるようだけど川の水温にも左右されるので夏場のみでしょう。私が訪れた時期ではちょっと遅すぎました。そんな自然味あふれるダイナミックなロケーションに感動し、いつまでも大切にしていきたい野天風呂だとつくづく感じるのでした。
掲載: 2001/03/09
Data
- 所在地:鹿児島県姶良郡牧園町
- 入浴 :２０００年１０月
- 泉質 :炭酸水素塩泉
- 形態 :野天風呂 混浴
- 効能 :リウマチ・神経痛・胃腸病など
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
温泉レポートを検索