鹿児島県
いおうだにおんせん・きりしまほてる「ていえんだいよくじょう」
硫黄谷温泉・霧島ホテル「庭園大浴場」
規模はケタ外れのダイナミックな温泉天国
霧島ホテルは丸尾温泉の三叉路から登っていった先にある一件宿。一件宿といってもものすごく広大な敷地を持つ大きなホテルなので、一軒宿とは言えないかも。しかも単純硫黄泉、明礬泉、塩類泉、鉄泉と4種類の泉質を同時に味わうことができる非常に贅沢な温泉です。まずはフロントで入浴チケットを購入して2Fにあがり、そのまま案内に従って奥の方に進むと目的の庭園大浴場がありました。まず脱衣を済ませて浴室に入ると内湯がありました。洗い場と明礬泉、塩類泉の2種類の湯舟があり、その奥にはサウナと霧島の湧き水を利用した水風呂がありました。どちらも無色透明のきれいな湯がもったいないくらいに掛け流されていました。若干、塩類泉の湯舟の方がちょっと熱かったようです。内湯の奥には混浴の庭園大浴場があります。これがまたとてつもない規模でホントにすごい。ダイナミックというか大きな体育館的な造りの屋根の下は深さが1.4メートルもある巨大な湯舟。もうプールか池って感じでほんのりと水色に白濁した湯が綺麗でした。そのプール(!?)の中心は10メートルも吹きあがる噴泉もあり、いい演出をしています。そしてそれをとり囲むかのように寝湯やら打たせ湯やらタル湯など大小様々な浴槽が数多くあって、すべてをサッとまわるだけでものぼせてしまいそうになるくらいです。これらすべてが自噴泉っていうからその規模はとてつもなくでかいものなんでしょう。その中でも面白いなと思ったのが、圧注風呂。ようはジェットバスなんだけど、かなり効くぅ〜って感じの勢い。ところがこの圧注風呂は一切動力を使用していないとのこと。そうこの勢いは自噴だというのだから驚いたというか、たまげた。つくづく自然の偉大さを思い知ったのでした。ちなみにこの宿は歴史的にも古いとのことで、坂本竜馬が愛妻のおりょうを連れて新婚旅行に訪れて宿泊した事でも有名だそうです。館内の一角には硫黄谷温泉の歴史について取り扱ったコーナーもあり、写真のパネルとか骨董価値のありそうなグッズとかも用意してあって、湯上がり後に勉強してみるのもいいでしょう。話のネタに一度は行っておきたい温泉です。
掲載: 2001/05/17
Data
- 所在地:鹿児島県姶良郡牧園町高千穂
- 入浴 :2000年10月
- 泉質 :鉄泉・塩類泉・明礬泉・硫黄泉
- 泉温 :源泉 鉄(60.2度) 塩(48.9度) 明(50.2度) 硫(54.0度)
- PH :鉄(3.2) 塩(5.8) 明(3.5) 硫(3.2)
- 形態 :温泉旅館 男女別(内湯) 混浴(庭園大浴場)
- 露天風呂:あり(男女別)
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- ダイナミック度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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