宮崎県
あきしげゆ
慶秋園・あきしげゆ
泉質は抜群、田園風景を楽しみながら入る露天風呂
えびのICからもわりと近いのどかな田園風景の中にある優雅な日帰り入浴施設があきしげゆ。グランドゴルフもできる広大な多目的広場もあり、週末やシーズン中は家族連れも多くくるのかな。そこには木造の建物がその風景にうまく重なり合い牧場のような施設に感じられました。受付のある建物に入ると約100畳もある休憩所があります。浴室は受付側にあり、左手側が男湯、右手側が女湯になっていました。脱衣場に入るとまずは目の前の張り紙が目に付きました。「お肌すべすべ源泉100% うすめず、沸かさず、飲んでよし、入ってよし」なんだかとても期待してしまうフレーズで興味がわきました。浴室に入ると大きくとられた窓により内湯ながらも明るくて開放的、そして大きな湯舟が窓側に2つと洗い場がありました。手前の浴槽は深さが30センチほどしかなく、ゆっくり寝そべられるようになっています。湯舟の湯は妙なほどに綺麗なレモン色で、とても透き通っていました。今すぐ飛び込みたい気持ちをおさえつつ、さっと掛け湯して湯舟の中に足を突っ込むと、思わず体勢を崩しそうになりました。なんと湯舟がぬるぬるしてというか、とてもすべりやすい状態になっていたのです。しかしけっして湯垢とかで不潔になっているというわけではなくて、湯そのものがアルカリ性でヌルヌルとするのでした。ふわぁ〜っと漂ってくる硫黄の香りとヌルヌルすべすべの湯は思わずうつろな目になってしまうぐらいとても気持ちのよいものでした。しかも薄めたり加熱してもいないのに温度もちょうどよい感じなのです。浴室の奥側には外へ出る扉がありました。外へ出てみると、大きな樽が並んでいます。その樽の中には透明なレモン色した湯があふれていて露天風呂となっていました。そよ風にふかれながら大きな樽に入って周りの田園風景を楽しみながら入る風呂はホント気分がいいもんです。となりの樽は水風呂だったので火照った体を冷ましてまた湯舟に浸かるということを何度か繰り返して楽しめます。この一風変わった樽風呂ですが、何でもこの樽は昔は醤油の樽として使われていて、さらにその前は酒の樽だったとのことで、ゆうに百数十年もの年月を経た樽だそうです。珍しい湯舟と素晴らしい湯に出会えて感動した温泉なのでした。
掲載: 2001/05/25
Data
- 所在地:宮崎県えびの市浦
- 入浴 :2000年10月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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