宮崎県
にしめらおんせん・かりこぼーずのゆ「ゆた〜と」
西米良温泉・カリコボーズの湯「ゆた〜と」
ヌルヌルの肌触りが自慢。大自然に囲まれた温泉施設
西米良村は総面積の96パーセントが山林や原野ということで緑豊かなとっても山深い静かなところです。そんな大自然のど真ん中に1999年春オープンしたばかりの新しい大きな入浴施設ができました。「カリコボーズ」とはこの地方に伝承されている河童の一種で、ここのキャラクターになっていました。そして「ゆた〜と」とは「のんびり」「ゆったり」を意味した現地の方言なんだそうな。いかにも観光客狙いのネーミングだけど、それだけに中途半端にはしていません。まず建物だけど、大きくて立派。宮崎県産の杉や檜をふんだんに使ったとのことがあって、雰囲気は抜群。館内は自慢の料理が並ぶ食堂もあったりして、なかなか充実しています。入浴の利用は受付の前の券売機で入浴券を購入して入ります。館内を奥に進むと「川の湯」と「陽の湯」という浴場がありました。この浴場は週替わりに男女が入れ替わるとのことでした。そんなわけで「陽の湯」に入ることになりました。脱衣所に入ってまず感じたことが、高級なホテルの大浴場のようなシックな洒落た木のロッカーや洗面台など、どれも高級感があってなかなか一般ウケしそうなゴージャスさです。浴室に入っても、それぞれの洗い場や作りがとても落ち着いていて優雅な感じがあります。鉄筋と木材が融合した大きな天井も高く、内湯ながらも開放感があります。湯舟はジェットやジャグジー付きの湯舟と季節毎に替わる薬湯、うたせ湯、露天風呂、水風呂にサウナがありました。シャンプーやボディソープまで完備していて、これだけ高級感がある素敵な造りだというのに、とってもリーズナブルな値段だというのが非常に驚かされました。湯は無色透明、無味無臭の湯だけれどもヌルッとした浴感で、湯上り後には肌がツルツルする美人湯です。水風呂以外は薬湯も同じ浴感がありました。薬湯には「本日の薬湯 よもぎ」とあり、緑色した湯が入っていました。きれいな色だったけれども、香りなどがあまり感じられなかったのが残念。季節によっては西米良特産のゆず湯も楽しめるらしいです。露天風呂は宮崎県産のひのき風呂でした。ひのきはこういう泉質の湯ではとても滑りやすくなるのですが、滑り止めのシートがひいてあるなどの配慮もありました。さらに露天の隅にはちょろちょろと源泉らしきものが流れていて、触れてみるとヌルッとしたぬるい湯でした。「陽の湯」というぐらいだから、日中に日光浴を兼ねて入浴するのが一番いいのだろうけれども、私の入った夜でも、きれいな空気の夜風が気持ちよく、とてもリラックスした気分になれました。
掲載: 2001/06/17
Data
- 所在地:宮崎県児湯郡西米良村村所
- 入浴 :2000年10月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩温泉(純重曹泉)
低張性アルカリ性温泉 - 泉温 :源泉36.5度
- 湧出量:毎分324.2リットル
- PH :8.6
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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