大分県
あまがせおんせん・ますじろうおんせん
天ヶ瀬温泉・益次郎温泉
駐車場の一角にある簡素な半露天風呂
別府、湯布院と並んで豊後三大温泉のひとつに数えられている天ヶ瀬温泉。そこを貫く玖珠川沿いにはいくつかの共同浴場があります。そんな共同浴場のひとつ益次郎温泉は、河原の駐車場の目の前にある小さな露天風呂です。なんでも大村益次郎が漢詩2編を詠んだといわれることから、その名がついたとか。露天とはいっても大きな屋根があるので半露天風呂といった感じです。それにしてもその立地がすごい。すぐまわりは温泉街の駐車場になっていて、人通りもけっこう激しいです。一応まわりに囲いがあるものの、1メートルもないような低い囲いなので、湯舟に浸かっていればそうでもないですが、着替えたり立ち上がったりすれば、丸見えなんです。そんな囲いの中に入るとコンクリートの四角い湯舟がちょこんとあるだけの非常にシンプルなもの。脱衣スペースと棚がありますが、棚は板をつけただけの簡素なものです。入り口近くの柱に赤い料金箱があるので、入浴料を入れてから利用します。湯舟は大人が5〜6人でいっぱいという感じの大きさで、深さはひざ上10センチといったところでしょうか。入り口側の端に湯の注ぎ口があり、けっこう熱い湯がドボドボと流れ込んでいました。熱すぎる場合はとなりの水道で薄めるようです。注がれている湯は無色透明だったけれど湯舟には青というか緑というか、微妙な色合いの白濁した湯になってます。硫黄の匂いがけっこうあって、湯の華もたくさん浮いていました。底が少しヌルヌルしていましたが、これは温泉の成分のせいなんでしょうか。湯の注ぎ口にはコップが用意されていました。味はほんのりと硫黄っぽさがあるものの、とても飲みやすい感じがしました。少し勇気がいるものの、できれば開放感のある昼間に入ってみることをおすすめします。
掲載: 2001/10/09
Data
- 所在地:大分県日田郡天瀬町
- 入浴 :2000年10月
- 形態 :公衆浴場 混浴
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:なし(脱衣スペースのみ)
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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