大分県
しばせきおんせん・しぜんふれあいおんせんかん
柴石温泉・自然ふれあい温泉館
名物の蒸し風呂と、滝湯跡を味わいたい
別府温泉は古くから栄える日本を代表する温泉天国。この柴石温泉も別府八湯に数えられ、醍醐、御冷泉両天皇が御湯治されたと伝わる歴史ある温泉です。別府市街からは少し山間側、名物の地獄めぐりの上にある細い坂道をのぼった先にあります。以前は柴石川のほとりにポツンとあるかなり小ぢんまりとした風流な温泉場だったとのことですが、平成9年にリニューアルして立派な和風の温泉施設に生まれ変わりました。受付で入浴券を購入して中に入るのですが、料金が格安なのにもかかわらず、ホントに立派な施設です。さらに別料金を払うと別棟にある家族湯も利用できるそうです。共同湯は浴舎が男湯と女湯にわかれており、それぞれ同じような造りのようです。建物の間にはコインロッカーや清涼飲料水の自動販売機、ベンチがあります。浴舎の中はすぐ脱衣所で木の色が鮮やかなログハウス風、トイレやベビーベッドも備え付けられています。浴室は広く、湯舟は二つあります。手前側は普通湯、奥側はあつ湯と書かれてあり、温度が違っていました。あつ湯の方は本当に熱いです。外には露天風呂もあり、その隣に名物の蒸し風呂がありました。蒸し風呂は小さな小屋でかがみながら中に入ります。内部は熱湯の流れ出ているところからもうもうと湯けむりが上がっていて、部屋中に充満しています。すぐに汗が出てきてとても気持ちがいいです。水風呂はないけれども、露天風呂がけっこうぬる目で山風も気持ちがいいので問題ないでしょう。さて冒頭にも記したようにリニューアル前は風情のある浴場でした。なんと現在の施設と道路は挟んで反対側の柴石川の護岸には、そのときの名残でもある滝湯が残っています。けっこうぬる目の打たせ湯と小さな浴槽があるだけですが、雰囲気はなかなかいいものがあります。一応ほんの少しだけ目隠しのように簾(スダレ)がありますが、混浴になっています。床はかなり赤茶けていて、いやはや年季を感じさせてくれています。なにせかなりぬるいので、夏場以外はちょっと辛いものがあるかもしれませんが、機会があれば是非とも味わって欲しいと思うのでした。ちなみに、この滝湯だけなら無料で利用することができます。
掲載: 2002/02/01
Data
- 所在地:大分県別府市野田
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉
ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
単純温泉
以上の3種混合泉 - 泉温 :源泉55〜70度
- 形態 :公衆浴場 男女別 (滝湯 混浴)
- 効能 :切り傷、火傷、慢性皮膚病、動脈硬化症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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