山口県
かわたなおんせん・もとゆぴーすふるせいりゅうせん
川棚温泉・元湯ぴーすふる青竜泉
川棚温泉唯一の公衆浴場
北九州、下関の奥座敷と呼ばれる川棚温泉は歴史的にも古く、温泉の発見が寿永二年(1183)というから実に800年以上も続く老舗の温泉です。温泉街は和風の旅館が何軒か並んでいますが、その中にちょいとモダン!?というか、あか抜けた感じの看板が目印の公衆浴場があります。川棚温泉唯一の公衆浴場で、名前も「元湯ぴーすふる青竜泉」とかわいい名前です。とても小さな温泉施設なのですが、なかなか人気があるということで毎日大勢の利用客があるそうです。入口の暖簾をくぐって券売機で入浴券を購入します。入浴券はそのまま受付に出して、右側に進むと女湯、左側は男湯でした。造りは温泉施設というよりはごくごく一般的な銭湯!というような造りで、棚が並んだ素朴な脱衣所の奥に浴室があります。浴室は狭いながらも、電気風呂、打たせ湯、ジェットバス、リラックスバス、水風呂、ミストサウナ、といろんな種類の湯船がところ狭しと並んでいます。それにしてもほんと凝縮したって感じでなかなか気合が入ってます。室内は白いタイル張りで明るく、見た感じ無色透明の湯なので、温泉というイメージがまったくないけど、元湯ということですべての浴槽とカランやシャワーの湯までもが温泉なのだそうです。源泉42度という温泉は毎分100リットルも湯舟から溢れているっていうのだから、こんな贅沢なことはないですよね。泉質は弱放射能・弱塩化物温泉ということで、飲んでみるとなるほど、少々しょっぱいような味がしました。ここは、源泉を4つ合わせたミックス源泉ということで、寿永泉、小天狗泉、昭寿泉、新衛藤泉の源泉名が分析表には書かれていました。風情というのはありませんが、手軽に本物の温泉を楽しむことができるので、なかなか悪くないですね。
掲載: 2002/02/19
Data
- 所在地:山口県豊浦郡豊浦町川棚
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :含弱放射能・ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉
- 泉温 :源泉41.1度
- 湧出量:寿永泉 25.5リットル/分
小天狗泉 70リットル/分
昭寿泉 100リットル/分
新衛藤泉 250リットル/分 - PH :7.8
- 蒸発残留物:1.939g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎など
- 露天風呂:なし
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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