愛媛県
にぶかわおんせん・みかどりょかん
鈍川温泉・美賀登旅館
渓谷の底を優雅に眺めながらの入浴
今治市街から10キロほど山の中に入っていった鈍川渓谷にある温泉が鈍川温泉です。伊予の仙境と呼ばれているだけあって、景色もさることながら空気がおいしく感じます。道後、本谷と並んで伊予三湯と呼ばれる温泉ですが、わりとひっそりとした佇まいの温泉街です。歴史も古く奈良時代に発見され、江戸時代には湯治場として賑わっていたということです。美賀登旅館は渓谷美が自慢の渓流沿いに建つけっこう風格のある旅館です。浴室へはエレベータで地下3階まで行き、さらに階段で降りたところの地下4階にあります。暗いジメジメしたところは嫌だなぁなんて考えながら浴室へと向うと、脱衣所の手前の窓から綺麗な川が見えます。地下といえどもちょうど谷の崖沿いに建物があるので、地中にあるわけではないようです。こりゃなかなか良さそうだぞと思った瞬間びっくり、浴室への入口は川とは反対の山側にありました。あれれ?と思いながらも脱衣所に入ると・・・案の定、景色も何もあったもんじゃありません。シンプルな脱衣所だけれど年代を感じる自動マッサージ機とかがあり、竹林をイメージした壁紙がむなしさを呼んでいました。とりあえず服を脱いで浴室へのドアを開くとありゃりゃ!さらに下へと続く階段があります。ということは浴室は地下5階ということになるのかな? 降りていくとこれまたびっくり大きなガラス窓が広がって、目の前にはとても綺麗な鈍川渓谷の谷底です。深い谷底を流れる渓流が思わず見とれてしまうほどいい絵になっています。その川では美賀登のアイドルと謳われているカモがいっぱい泳いでいました。水がとても透き通っているのでサカナの姿もよく見えます。それにしてもホントなかなかいい眺めです。浴室は岩で囲まれた岩風呂調の湯舟で、5〜6名ほど入れる湯舟と3〜4名ほど入れる泡風呂がありました。黒い小石のタイルの浴槽は、スベスベした肌触りがとても気持ちいいもんです。湯は無色透明、無味無臭だけれども、さらっとした肌触りがする美人湯です。手前側には冷泉と熱湯が出る蛇口があり、温度も調節できるようになっていました。渓谷ファンにはたまらない温泉です。
掲載: 2002/04/01
Data
- 所在地:愛媛県越智郡玉川町鈍川
- 源泉名:鈍川鉱泉第1、第2源泉
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :低張性アルカリ性冷鉱泉
- 泉温 :源泉20.03度 使用位置42度
- PH :9.20
- ラドン含有量:6.53マッヘ
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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