愛媛県

ゆのたにおんせん

湯之谷温泉

お遍路さんも立ち寄る素朴な温泉銭湯
国道11号線を走っているとポツンと目に付くのが湯之谷温泉の看板で、そこから脇道に入り田んぼと山の間にポツンとある鄙びかけた旅館が湯之谷温泉です。ここは普通の宿泊の他に湯治客用の長期滞在プランもあり、またお遍路さんが立ち寄ったり地元の方々には銭湯のような存在になっていました。人気があると見えて大勢の地元の方が楽しく会話をしていました。入口で料金を払い中に入るとかなり年季の入って味の出ている廊下があり期待が高まります。手前が女湯で奥が男湯になっていて中の脱衣所も素朴で木のロッカーも健在、それがまたいい味でてます。脱衣後、妙な空間を抜けて浴室へ向かいます。その空間にはトイレと「故障中」と書かれた何かの跡があったけれども何の跡なのかはわかりませんでした。タイル張りの浴室はそんなに広くはないけれども、2つに区切られた瓢箪型の湯舟とそのまわりに洗い場があります。少し熱めの湯だったけれども、とてもサラッとしていて気持ちがいい湯です。無色・ほとんど透明(微濁かな?)で、ゆで卵のような匂いがしていました。体を洗おうと洗い場で水を出すと、またプーンとゆで卵の匂いがします。源泉が16.9度ということだから、この水もそのまま温泉を使っているみたいですね。なんだかとっても贅沢な気分です。湯舟の奥にはサウナがありました。高温サウナで、中は割と広いです。汗をびっしょりとかいた後は、湯舟を挟んで反対側の水風呂に行きます。ひやっとした後に目がまわる感覚が癖になりそう・・・。こんなに臭いが強いのに硫黄泉ではなく単純泉というのも不思議な感じがしました。湯上り後にはコーヒー牛乳を飲んでホッと一息。これがまたなんとも言えない快感があります。風呂上りにビールもいいけど、やっぱりビンで飲むコーヒー牛乳も捨てがたいものですね。またここは食事処もあって腹ごしらえもできます。歴史ある古い温泉ということもさることながら、素朴ながらもアットホームな雰囲気がものすごく気に入った湯でした。
掲載: 2002/04/06
Data
  1. 所在地:愛媛県西条市洲之内甲
  2. 入浴 :2000年11月
  3. 泉質 :弱アルカリ性単純泉
  4. 泉温 :源泉16.9度
  5. PH :7.58
  6. 形態 :温泉旅館 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、リュウマチなど
  8. 露天風呂:なし
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆☆
  11. 鄙び度:☆☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆☆☆
  13. 人気度:☆☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆