高知県
きたがわおんせん・しんりんせんたーきたがわおんせん
北川温泉・森林センター北川温泉
柚子の名産地でヌルヌルの極上温泉を味わう
柚子の名産地として知られる北川村は、村の面積の95パーセント以上が森林という山深いところです。そのほぼ中央付近にある温泉施設が森林センター北川温泉です。山深いというのはけっこう半端ではなくこれが国道かと疑わずにはいられないほど細い山道の国道493号線を登っていった奥の方にある温泉です。もうこうなったら国道ではなく酷道なのではないかと思うほど、とにかく山奥という印象の場所にありました。しかし辿り着いてみると山奥にしては比較的大きく立派な施設があり、その意外性に驚いてしまいました。確かに国道があるということは、人の行き来がありますしね、それなりに温泉の需要もあるのでしょう。名前に「森林センター」とあるとおり、元は林業従事者のための保養センターとして昭和50年(1975)に開業したのだそうですが、その後、一般の人も利用できる宿泊施設兼日帰り温泉施設になったのだそうです。今回は立ち寄りでの入浴です。浴室に入ると室内は白いタイル調の明るい雰囲気の浴場で、そこそこ広いです。湯舟は15人は余裕で入れるぐらいの大きなのがひとつあり、その奥にごろた石を積み上げたような壁がありました。その壁の上には北川村のみどころや特徴を紹介した大きな写真がパネルになっていくつか飾ってありました。宿泊施設にもなっているので、観光を意識しているのがいい感じですね。ここは日本一の柚子の生産地だそうで、柚子の畑の写真をはじめ、他にも高知県特産鶏の土佐ジローなんてのもあり、なかなか勉強になりました。室内は洗い場も広く快適です。湯舟は石垣の壁の端から無色透明の湯が注がれています。源泉温度は17.8度と鉱泉ですが、湯舟の温度は少々熱めに設定されていたのでとても温まります。味や臭いにも特に目立つ特徴はありませんでしたが、ものすごくヌルヌルを感じる気持ちのいい湯です。美肌の効果もありそうだなと思って浸かっていたのですが、何でもアトピー性皮膚炎に効果があるということで、遠方から定期的に訪れる人もいると謳われていました。土佐観光の拠点としてゆっくりと過ごすのもいいでしょう。
掲載: 2002/04/20
Data
- 所在地:高知県安芸郡北川村小島
- 源泉名:北川温泉
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :含硫黄−ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
- 泉温 :源泉17.8度
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、アトピー性皮膚炎など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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