徳島県
いわどおんせん・いちうそんこうえいおんせんほようせんたーいわどそう
岩戸温泉・一宇村公営温泉保養センター岩戸荘
旅館の温泉ながらも素朴で落ち着いた佇まい
西日本で二番目に高い山である剣山に向かう国道４３８号線沿いにある村営の温泉宿泊施設です。国道とは言っても山深いところなので細くてくねくねと続き運転が慎重になります。暫くすると集落が出てきて辿り着きます。看板には保養センターなんて書いてあるけどホテル並の立派な鉄筋３階建てです。浴場はフロントの前の階段を下りて地下の廊下を奥に進んだところにありました。地下へと降りていく階段や廊下はコンクリートの壁で、また薄暗くとても殺風景な感じだったので、浴室は小ぢんまりとした狭くそっけないところなのかななんて思いながら進んでいくと突然大きな温泉分析表が現れました。分析表は昭和五十年の日付になっていますが、なんか古めかしい感じがありました。脱衣所の小さな扉を開くとそこは想像とは違ったとても趣のあるところでした。脱衣所そのものは質素なところでしたが、大きなガラス扉がありその奥が浴室になっています。浴室は薄暗いながらも外側のガラス窓が大きいので外の渓谷が見えます。室内は石の壁、床、タイル底の湯舟でシンプルですが落ち着いた感じがあります。また天井はログハウスの屋根のような木の天井で、少し古びた感じの色合いでそれを照らす照明も柔らかくてムードがありました。湯舟の湯は無色透明でほんの微妙に鉱物っぽいような臭いがあり膝ぐらいまでの深さがありました。すごくしっとりとした湯ですが、湯口には濾過用？の網があり茶色いゴミのようなものが少しだけ溜まっていました。熱めの湯舟で入るとすぐに体が熱くなってきます。浴室を出た目の前には郷土の間という無料休憩室があり、中は畳敷きで中央には囲炉裏がありゆっくりと寛げる静かな雰囲気でした。
掲載: 2002/04/25
Data
- 所在地:徳島県美馬郡一宇村赤松
- 源泉名:温泉保養センター岩戸荘温泉
- 入浴 :２０００年１１月
- 泉質 :天然硫化水素泉
- 泉温 :源泉１６度
- 湧出量:毎分30リットル(自噴)
- 形態 :公営温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :慢性関節炎、筋肉リュウマチ、精力減退疲労回復など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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