兵庫県
いずしおんせん・ゆもとかん
出石温泉・湯元館
ツルツルとした湯が自慢の和風浴場
出石町は但馬の小京都と呼ばれるとても歴史ある古い町で、「古事記」や「日本書紀」にも名前がでてくるほど古くから栄えてきたところです。歴史を感じる史跡が点在し、観光地としても人気のスポットです。出石温泉湯元館は国道426号線沿いにある素朴な温泉施設です。立ち寄りで入浴できるところを探してやってきました。和風でとても地味な雰囲気の温泉施設ですが、「湯」「元」「館」の文字がカラフルで、軒先の提灯 にはイギリス国旗に「Wimbledon」と書かれていて、なんだかとても奇抜な雰囲気です。どんな意味があるのだろうと不思議に思っていたところ、どうやら「ウインブルドン」という宿泊施設の温泉施設なのでした。受付のおばあちゃんに入浴料を払い中に入ると、脱衣所は想像よりも広いものでした。麻の絨毯と木目を活かした壁、天井がとても落ち着いたムードを出していて、中は完全な純和風の施設です。木棚には脱衣カゴが並び、大きな畳のイスまで用意してありました。それに反して浴室はわりと小ぢんまりとした感じでしたが、湯舟はそれなりに大きいです。浴室内は小粒石のコンクリート床で、歩き心地がとてもいいです。洗い場のスペースは隅の方にちょっとあるだけで、ちょっと狭いです。大きな湯舟は底がタイル張りで、縁が御影石、無色透明の湯が奥側の湯口からトボトボと注がれていました。また湯舟の底からも勢いよく熱い湯が注がれているようです。見た目には印象の薄い湯ですが中に入ると体中がツルツルとする軟らかい浴感で、肌の滑らかさを実感できてとても気持ちがいいです。小さな浴場ですが、先客も上がったばかりで独占状態、手足を思いっきり伸ばして気持ちよく利用することができました。窓は大きく明るく、その外側にはちょっとした庭園風の庭がありました。紅葉シーズンだったこともあり、色鮮やかに紅葉していて、またその木漏れ日が湯けむりとマッチしていてとても風流な雰囲気でした。
掲載: 2002/06/04
Data
- 所在地:兵庫県出石郡出石町福住
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :ナトリウム・炭酸水素塩・硫酸塩泉
- 泉温 :源泉29度
- PH :8.0
- 湧出量:毎分380リットル
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、痔疾、冷え性など
- 露天風呂:なし?(その後増築されたとの噂あり)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索