滋賀県
かたたおんせん・びわこたわー
堅田温泉・琵琶湖タワー
遊園地の中にある温泉施設
大観覧車が一際目立つ琵琶湖タワーは琵琶湖の西側、琵琶湖大橋のたもとにある総合レジャーランドです。その遊園地の中にある温泉が堅田温泉です。辺りはまさに遊園地で家族連れなどが沢山歩いています。ここも温泉という名のアトラクションなのかな?と間違って入ってくる人はいないのだろうか?という妙なことを考えてしまいがちです。建物は少し老朽化してきているのか古ぼけた感じに鄙びていました。入り口のところには温泉の由来が書いた立札がありました。それによるとこの温泉は昭和44年に地下700メートルから噴出した温泉だそうです。内部も少し鄙びていて妙な怪しさを醸し出していました。また先ほどまで外を歩いていた客層とは違う雰囲気もあり、まさに温泉施設という雰囲気でした。脱衣所はコインロッカーが並んでいて洗面台もありけっこう広いです。浴室に入るとまた想像よりもはるかに広く内湯ながらも開放感のあるところでした。手前側にはサウナと水風呂があり、中ほどに大きな湯舟と5〜6名ほど入れるジェットつき湯舟、そして奥には源泉風呂がありました。湯舟は水風呂以外すべて赤茶系の色のついた湯で透明度は20センチから30センチといったところでしょうか。湯舟は岩風呂で、男女を隔てている壁も大きな石を組み合わせた石垣風のものでした。一見するとその壁がとても低いように感じたのですが、天井がすごく高いのでそう錯覚するだけようです。源泉風呂はかなりぬるく、分析表では32.3度とあったので本当にそのくらいの温度のようです。いかにも鉄と炭酸ガスを含んでいますよってな感じの臭いがしていました。奥の壁からはドバドバと湯が注がれていていて、飲んでみるとやはり鉄っぽい味とその他微妙な鉱物っぽい味がしました。入浴の際の注意事項として泳いだり泡立てないよう静かに入浴して下さいとのことです。なんでも炭酸や水素イオン、ラドンを多く含む湯なので泡立てると効果が薄くなってしまうとのことでした。みんな行儀良く静かにゆっくりと浸かっていました。湯舟につかりながら外を眺めると目の前に大きな観覧車が見えてホントに遊園地の中にいるんだなという妙な実感がありました。これだけ怪しい雰囲気の温泉はなかなか珍しいのではないでしょうか。ところが残念なことに琵琶湖タワーは2001年8月末をもって閉園してしまったとの噂です。
掲載: 2002/06/10
Data
- 所在地:滋賀県大津市今堅田
- 入浴 :2000年11月
- 泉質 :単純炭酸泉
- 泉温 :源泉32.3度
- 湧出量:毎分167リットル
- PH :7.0
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、リウマチ、肩こり、腰痛、ギックリ腰など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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