福島県
ゆのはなおんせん・いしゆ
湯ノ花温泉・石湯
浴槽に突き迫る巨岩がダイナミック
湯ノ花温泉は福島県の南西部にある周囲を森に囲まれた静かな温泉街です。旅館や民宿、幾つかの共同浴場がありますがとても辺鄙な場所なのでのんびりとした雰囲気があります。石湯は湯ノ岐川沿いにポツンと佇む小さな共同浴場で壁にめり込むような形で大きな岩があるのが印象的です。この岩が石湯の名の由来ですかね。ホントに大きな岩です。浴舎の中に入るとその大きな岩はやっぱり壁を突き抜けて半分せり出すような感じで存在感をアピールしていました。その岩の上には神棚のようなものが奉られています。湯舟は真ん中にポツンと四角いコンクリート製のものがあり、その奥に目隠しを挟んで脱衣スペースに棚とカゴがならんでいます。脱衣のスペースも湯舟にも男女の仕切りのようなものはないので混浴になっています。湯舟の川側にも目隠しのような低い壁がありその向こう側には細長く浅い小さな湯舟がありました。この湯舟は子供用?それとも洗濯用なのでしょうか?ちょいと不明です。浴舎といっても壁と屋根がついているだけという感じの隙間だらけの風通しのよいところです。さてその湯舟ですが4人程しか入れない小さいもので無色透明、無味無臭の湯ですがこれまたとんでもなく熱いです。温度を計ってみると46度以上ありました。注がれている湯は大きな岩の真下からと山側からの2筋がチョロチョロとかけ流されているだけです。ところがこれがまた57度もあってかなり熱いのです。さらには湯舟の底からも小さな気泡がポコポコと出ているので真下からも湧いているようです。川側の小さな湯舟はその上澄みが流れ注いでいる感じになっていました。川側の方が多少ぬる目なのでこちらに入ることにしましたが、それでもかなり熱いので体がジーンとしびれる感覚を楽しみながら入浴しました。利用可能時間は朝5時から夜10時までですが、地元の方が利用する夜8時から9時の間は一般の方の利用は遠慮してほしいとのことですので注意が必要です。すぐ真横を川が流れているので流れの音をBGMにとってもリラックスした気分になります。
掲載: 2002/07/04
Data
- 所在地:福島県南会津郡岩舘村湯の花
- 入浴 :2001年8月
- 泉質 :塩化物泉
- 泉温 :源泉55.0度 注口57度 湯舟46度
- 形態 :共同浴場 混浴
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
- 露天風呂:なし
- 脱衣所:あり(スペースのみ、男女区別なし)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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