山形県
ひがしねおんせん・やすらぎよくじょう「おきのゆ」
東根温泉・やすらぎ浴場「沖の湯」
まるで民家のような素朴な公衆浴場
旱魃(かんばつ)対策のために井戸を掘ったら温泉が湧き出たという東根温泉は山形県の中央部東側にある温泉地です。温泉街には旅館やホテルのほかにも共同浴場がいくつかあり、この「沖の湯」もそのひとつです。入り口には「歓迎さくらんぼ東根温泉」と書かれたノボリはあるもののなんだか普通の民家のように見えます。扉を開けると玄関になっているけど受付用の台がなければ民家におじゃまするような感覚のアットホームなところでした。浴室や脱衣所は当然のことながら普通の民家よりは広く、それで脱衣所ではどことなく地方の共同浴場だなぁというローカルな雰囲気が漂っていました。古びているわけでもなく鄙びているというのとはちょっと違った感じのローカルさがあるのです。木製の脱衣棚は3段になっているけれども一番下の段と他のいくつかはフタ付きですが、その他はみんな壊れてそのままなのでしょうか、オープンになっていました。浴室は丸い小さなタイルの床で、片方だけ角をとったような変形四角形の湯舟があります。大人だったら5〜6名ほど入れる広さでしょう。湯は煎茶を薄くしたような黄色系の湯で硫化水素系の臭いがありました。湯の注ぎ口が湯舟の奥側にあり一次的に30センチほどの小さな湯槽に入ってます。この浴槽では湯温は56.8度ありました。かなり熱いです。湯舟にはそこで冷やされた少し温度の低いのが注がれるようになっているみたいで、43度前後とちょうどよい湯加減になっていました。とってもサラッとした湯でなめらかな感触です。湯の注ぎ口のところにはコップも置かれていました。飲むと体にいいのでしょうか?さっそく飲んでみると微妙にしょっぱいような苦いような曖昧な味です。浴室は駐車場の隣になっていて人の気配が気になりますが、窓にトタンで目隠しされているので外からは浴室の中が見えません。そして当然ながら中からも外の景色などは見えません。
掲載: 2002/07/15
Data
- 所在地:山形県東根市大字東根
- 源泉名:東根温泉協同組合12号泉
- 入浴 :2001年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉
(含芒硝-弱食塩泉)(低張性弱アルカリ性高温泉) - 泉温 :源泉67.2度 注ぎ口56.8度 湯舟43.2度
- PH :8.2
- 蒸発残留物:1,227mg/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、運動器障害、創傷、慢性湿疹および角化症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 鄙び度:☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索