岩手県
かねがさきおんせん・ことぶきのゆ
金ヶ崎温泉・寿の湯
生乳をたっぷり注いで本物の牛乳風呂を体験
金ヶ崎温泉は昭和48年に県内で88番目に誕生したことから寿の湯と名づけられた温泉で歴史的にはまだまだ新しい温泉です。この周辺は牧場が広がっていて酪農が盛んなようで牧歌的な風景とはまさにこのような景色なんじゃないですかね。外観は洒落たロッジ風で入るとすぐにフロントがあります。浴室は内湯と露天風呂があり、露天風呂には牛乳風呂がありここの名物となっているようです。浴室内に入ってまず最初に感じるのはワラの腐った臭いというか太古の海水の臭いというのか独特の臭いがあることです。浴室は割と広く洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーが用意されていましたがそれらの臭いではなく湯の臭いです。壁にはこの湯について「1000メートルの地下から湧き上がる52度の高温泉です・・・」とありました。肌がツルツルになり保温効果もあるとのことです。湯は黄色というよりマキバ色系の湯ですが、透明感があります。とてもさらっとしていますが湯舟の底などが少しヌルヌルします。ヌルヌルするのは掃除が行き届いていないわけではなく温泉の成分によるものでしょう。露天風呂はこれまた広くとても開放感があります。内湯より若干ぬる目かな。やはり底が少しヌルヌルするので滑らないように注意しましょう。男女間の壁は湯面ぐらいから上しかありません。混浴ではないけれども大らかな雰囲気がありました。目玉の牛乳風呂は露天風呂の一番奥側にあります。小さな長方形の湯舟はボコボコと泡がたてられたジャグジー風の風呂です。脇に大きな柄杓と牛乳の入ったバケツが用意されていて入浴するときにその牛乳を自分で入れて入ります。地元の牛乳ということですが、とても濃厚で美味しそうな牛乳です。しかし殺菌処理をしていないということで飲むことはできないそうです。湯舟に牛乳を入れるとふわーっと広がって見る見るうちに白く染まっていきます。牛乳の香りに囲まれて入る湯は何だか妙な気分ですが美肌効果は抜群とのことで女性に人気があるそうです。
掲載: 2002/07/25
Data
- 所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町西根
- 源泉名:寿の湯
- 入浴 :2001年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(低張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉52.0度
- 湧出量:毎分450リットル
- PH :7.0
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 素朴度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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