秋田県
おおたきおんせん・とむとむのゆ
大滝温泉・湯夢湯夢の湯
庭園の池を眺めながら優雅な露天風呂
大同年間(806〜810)に八幡平焼山の噴火によって湧き出たと言われ、旧秋田藩主佐竹氏の湯治場としても栄えてきたという歴史的にも古く由緒正しい温泉がこの大滝温泉です。大館の奥座敷と言われてずいぶんと栄えていた温泉街ですが交通事情の変化などにより元気がなくなってきてしまっていて、再び活性化させようという目的で作られたのがこの湯夢湯夢(とむとむ)の里です。湯夢湯夢の湯は整備された公園の一角にある近代的な建物で、券売機で入浴券を購入して利用します。浴室は廊下を進んだずっと奥の方にありました。暖簾をくぐって脱衣所に入ると内湯の入口と露天風呂への入口があります。ということは内風呂から露天風呂へ行くには一度、脱衣所に上がってから向かうことになります。内湯は狭いながらも窓が大きくて明るい雰囲気です。窓側に湯舟がありますが、2つに区切られていて手前側は熱く奥側の方がややぬるめの感じです。湯は無色透明、微妙にしょっぱい感じのする湯でしっとりとした肌触りの湯でした。露天風呂は丸太を組みあげた立派な屋根のついた半露天風呂です。湯舟は石で組み上げた岩風呂で脇から湯がチョロチョロと注がれています。注ぎ口のところには白い結晶が固まって付着していました。内湯よりいくぶんか温いようです。露天風呂の目の前は庭園風の山と池がありました。池にはサカナとアメンボがいて優雅に泳いでいました。庭園の中を流れる水が滝になって池に流れ落ちているので風流な感じがあります。ときたま近くを通るJR花輪線の電車の音がしますが、ローカルな雰囲気を醸し出していてちっとも耳障りではありませんでした。
掲載: 2002/11/18
Data
- 所在地:秋田県大館市十二所字後田
- 入浴 :2001年8月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−硫酸塩、塩化物泉
- 泉温 :源泉70度
- 湧出量:毎分1,200リットル
- PH :7.3
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 効能 :動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 素朴度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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