山形県
たていわおんせん・たていわかいていおんせん
立岩温泉・立岩海底温泉
日本海を見渡しながら海底から湧く温泉を満喫
山形県温海町の立岩は日本海に直立した高さ51mの奇岩です。その立岩のすぐ近くにある海のつり堀センターは海岸の一部を囲った半天然釣り堀です。内陸部の釣り堀と違って海の魚が釣れるので気軽に本格的な釣りを楽しめるという代物です。その釣堀のすぐ脇にある温泉施設が立岩海底温泉です。そんなに大きくもありませんが団体にも対応した大食堂を備えたドライブインも併設しているので迷うことはないでしょう。釣堀で楽しんだあとにひとっ風呂浴びて新鮮な海の幸をあじわうという贅沢な楽しみ方ができるすごいところです。さて海底温泉という名ではありますがドライブインの売店の二階にその施設はあります。受付で料金を払ってあがると休憩室がありその奥に浴室がありました。男湯は「精力の湯」、女湯は「美人の湯」という暖簾がでてます。浴室はタイル張りでそれほど広くはなく全体の半分は湯舟になっています。手前側は洗い場で奥が浴槽という造りでした。目の前には大きなガラス窓があり、日本海を見渡しながらのパノラマ入浴が楽しめちゃいます。夕暮れ時には室内がオレンジ色に染まるとのことです。浴室内はまるでスチームサウナのようにかなり蒸していて、湯舟の湯も43度弱と少し熱めなようです。脱衣所の分析表によると源泉は39.3度とありますが掘削当時よりも温度が上昇して現在では50度あるそうです。ですので一切加熱することなく湯の量を調整することによって温度調節をしているとのことでした。つまり源泉100%なんですね。湯は海底を1525メートル掘ったところから湧いているとのことで海底温泉の名があるようです。けっして海底に湯舟があるわけではありませんのであしからず。湯はほんの少し黄色いような気もしますが、ほとんど無色透明です。味はあとから感じる鈍い苦さです。臭いはそれほど感じませんがあえて言うなら言葉がちょっと悪くなるけどドブの臭いを薄〜くした感じです。だからといって決して臭いわけではありませんのでご安心ください。よくよく考えたらミネラル分の臭いかもしれませんね。脱衣所の張り紙にはシャワーは水道なので浴後にシャワーで体を流すなと書いてありました。せっかくの温泉成分を洗い流してしまったらもったいないということですね。この温泉に自信がある証拠です。確かによく温まる温泉でした。
掲載: 2002/12/21
Data
- 所在地:山形県西田川郡温海町温海
- 入浴 :2001年8月
- 泉質 :ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(含食塩−芒硝泉)
- 泉温 :源泉39.3度(今現在は50度ほどらしい)
- PH :8.6
- 蒸発残留物:3589mg/kg
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 効能 :動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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