大分県
べっぷおんせん・うめぞのおんせん
別府温泉・梅園温泉
マニア心をくすぐる路地裏温泉の決定版
別府温泉といえば日本の超代表的な温泉地で、ファミリー向けのメジャーなものからマニア向けのマイナーなものまでまさに温泉のデパートのようなところです。さてその中でも裏路地の秘湯と呼ばれている梅園温泉はマイナー路線ではないでしょうか。別府の市街地の飲み屋街的な細い道からさらに幅1メートルほどの狭い路地へと進んで行ったところにあるのですが少しわかりづらいところにあります。やっとのことで見つけると思わずニンマリとしてしまいそうなほどさりげなく存在している共同湯で、その雰囲気はローカルムードが好きな人にはたまりませんね。男女別の入口を入ると番台ですが、とくに付き人はいないようでした。そっと置かれている料金箱に入湯料を払って入浴しました。かなり小ぢんまりとした建物で中に入るとすぐ目の前が湯舟がありました。そしてその手前側に脱衣用のスペースがありますが、浴室との隔たりもなく段差がある程度です。浴室内は少し鄙びかけてきていますが、タイル張りの床は幾何学模様が描かれていて何だか数学の教科書の表紙のような雰囲気があり頭が痛くなりました。(>_<) 小判型の浴槽は丸や四角など大小さまざまでいびつなタイルの床で素朴さが伝わってきます。浴槽には大人なら5〜6名ほど入れる程度の小さなものです。洗い場は水道の蛇口があるだけであえて洗い場というようなほどのものではありませんでした。浴室の隅には50センチ角ぐらいの小さな囲いがあり中ではボコッボコッと音をたてて湯が溢れていました。湯は木の栓がしてあり大量に溢れた湯はそのまま排水溝へと捨てられていました。そしてその栓を抜くとその湯は床の下を通って湯舟に注がれるような仕組みになっているようです。湯舟の湯がぬるい時には栓を抜いて温度調節するようですが、なんとも贅沢な調節の仕方ですね。室内はこれといって飾り気はないのですが、よくよく見てみると何も無いと思っていた壁には六角形がVの字型に5つ並んだ模様があったのですが、何を意味しているのでしょうかね。梅園温泉のシンボルマークだったりして・・・。
掲載: 2003/01/14
Data
- 所在地:大分県別府市元町
- 入浴 :2002年4月
- 泉温 :源泉浴槽55.8度 湯舟43.7度
- 形態 :共同浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 下町度:☆☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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