富山県
じょうなんてんねんおんせん
城南天然温泉
マンションの一角にさりげなくある隠れた名湯
JR富山駅と北陸道富山インターチェンジの間ほど、国道41号線沿い城南病院のすぐ目の前にある温泉施設が城南天然温泉です。1995年に掘り当てたばかりの新顔で、まだまだ知名度のない温泉です。温泉施設とはいってもマンションの一角にあり、入口が少々わかりづらいところにあります。男湯は1階で、女湯は2階にありました。入口は狭苦しくとても温泉浴場の入口とは思えない雰囲気です。この入口の大きさだけ見ると家庭の風呂に毛が生えたようなものを想像してしまいます。中に入ると脱衣所はそれなりに広く、カギ付きのロッカーが並んでいました。脱衣所の一角には温泉の分析表もありました。浴室はこれまた入口の狭さに比べるとけっこう広いです。中央と前方、後方に洗い場があり左右に大小の湯舟がありました。小さい方は気泡浴になっていて、壁には残雪の立山連峰が描かれた大島秀信氏のタイル画がありました。また大きな湯舟の方は大きなカエルの湯口からどんどんと湯が注がれていて湯舟から溢れているのでした。温泉の成分で浴室内はかなり滑りやすくなっているので注意が必要です。湯はほうじ茶をかなり薄くしたような色で、肌に触れるとものすごくヌルヌル感を感じるアルカリ性の湯でした。湯舟には湯垢のような浮遊物がたくさん漂っていて、牧草のような植物系の匂いがして味は少々苦くまた後味の残る苦さでした。そんなに熱いわけではありませんが、なかなか温まる湯のようで汗が止まりません。立地や入口の状況をみるとそれほど期待できないと思いがちですが、予想に反してすごく気持ちのいい湯で、隠れた名湯なのではないかと感激してしまいました。
掲載: 2003/02/22
Data
- 所在地:富山県富山市太郎丸西町
- 入浴 :2002年5月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
- 泉温 :源泉42.7度
- 湧出量:毎分620リットル
- PH :8.75
- 蒸発残留物:503mg/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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