北海道

かわまたおんせん

川又温泉

熊に気をつけながら山の中を20分、超ワイルドな野天風呂
登別市の山の中、鉱山町にある山の中の温泉が川又温泉です。幌別から鉱山町に向かい未舗装の林道をどんどん奧に向かいます。道は凹凸が激しくたまに底をすりながら行き止まりまで進んでいきました。行き止まりには「川又温泉」の立て札もありました。そこからは徒歩で獣道のような藪の中を行かなくてはなりません。途中、何度か川を渡らなければならないところがありますが、橋なんて架かってないのでジャブジャブと突っ切るしかありません。熊の生息地にもなっているところということで、うっそうと茂る森林は少々不気味です。熊よけに音の出るものを用意していきましょう。ところどころには案内板が建っていたので道に迷うことはありませんでした。20分ほど歩いたところで3段くらいの小さな滝が見えてきました。そしてその奧に温泉がありました。沢沿いにポツンとある湯舟はワイルドで秘湯そのものって感じがあります。こんなところでも常連客が多いのでしょう、木造の立派な脱衣所がありました。立派といっても囲いと床があるだけで屋根などない簡素なものなので、ほとんど完全な野湯といってもいいでしょう。湯舟は4〜5名も入ればいっぱいになってしまう小さなもので、木の枠で囲まれています。深さは股下ぐらいで底は石と砂ですが、ポコポコと泡がたっていて、真下から湯が湧いているのがわかります。湯舟からはそうとうな量の湯が溢れているのに驚かされます。湯は無色透明でちょっと硫化水素系の臭いがありました。湯を舐めてみるとけっこう渋味というか苦味もありました。さっそく服を脱いで入ることにしました。しかしけっこうというかかなりぬるいです。真夏でしたがこのときの湯温は33.1度でした。ぬるいので一旦入ってしまうとなかなか出れなくなってしまいます。しばらく浸かっていると体中に気泡が沢山まとわりついてきてくすぐったいです。目の前を流れる川のせせらぎを楽しみながらのんびり入るのもいいかもしれませんね。
掲載: 2003/03/30
Data
  1. 所在地:北海道登別市
  2. 入浴 :2002年8月
  3. 泉質 :石膏硫化水素温泉
  4. 泉温 :湯舟33.1度
  5. 形態 :野湯 混浴
  6. 脱衣所:あり(男女区別なし)
  7. 開放度:☆☆☆☆☆
  8. 清潔度:☆
  9. 気軽度:☆
  10. 穴場度:☆☆☆☆
  11. 野趣度:☆☆☆☆☆
  12. 秘湯度:☆☆☆☆☆
  13. 素朴度:☆☆☆
  14. 疲労度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆☆