北海道
いわまおんせん・いわまのゆ
岩間温泉・岩間の湯
ワイルドさは格別、崖から湧き出る秘境の野天風呂
北海道のほぼ中央、河東郡上士幌町の山奥にある野天風呂が岩間温泉です。砂利道の林道を10キロほど進み川にぶち当たったらそこから徒歩で行くという本格的な山の温泉です。クルマを降りてからのまず最初の難関は沢渡たりです。増水したりしていなければジャブジャブと川の中を渡ってもさほど深くないので問題はありません。オフロードのバイクならそのまま突っ込んで行けるぐらいです。それにしても真夏に訪れたにもかかわらず川の水はかなり冷たいです。ほんの少ししか入っていないのにしびれてくるほど冷たいです。川を渡りきってまたしばらく進んでいくともう一回沢にぶち当たります。今度は丸太の橋がかかっているけど手すりも何もないとてもワイルドでスリリングな橋なので注意しながら渡りましょう。渡った先にようやく湯舟が見えてきます。湯舟はコンクリートと岩で囲まれた四角いもので4〜5人はは入れる大きさがありました。手前には超簡易的な脱衣場もあります。湯舟にはパイプが2本突き出ていて一方は60度近い湯が、もう一方は10度ほどの冷たい水が注がれていました。湯舟は白濁していて透明度は20センチほどです。温度は39度前後とややぬる目でした。湯の華がたくさん舞っていてしっかりとした硫黄臭がありました。目の前には沢が流れているので、山と沢と空を眺めながらとてもさわやかな気分になりすごい開放感が味わえます。湯舟はもうひとつ奥の方にもありました。こちらは岩を組んだだけでコンクリートでは固められていない簡素なものです。温度は54度前後ありさすがに熱すぎて入れませんでした。こちらの湯舟に入るにはバケツリレーで川の水を汲んでくるしかなさそうです。湯はすぐ脇の崖から湧いています。見回してみるとこの辺りの崖のあちらこちらから湯が流れ出ています。岩間の湯というより崖間の湯といった印象です。吹き出ている湯の温度は64度とけっこう熱い湯ですので近づくときにはヤケドに注意しましょう。それにしてもすがすがしい気分なのでついつい長湯になってしまいますが、この辺は熊の生息地にもなっているそうなので、早朝や夕暮れは気をつけた方が無難かもしれません。
掲載: 2003/05/05
Data
- 所在地:北海道河東郡上士幌町
- 入浴 :2002年8月
- 泉温 :噴き出し口64度、湯舟39度
- 形態 :野天風呂 混浴
- 脱衣所:あり(超簡素)
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆☆
- 疲労度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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