北海道
ほろかおんせん・ほろかおんせん
幌加温泉・ホロカ温泉
まるで鍾乳洞!湯舟から床まで豪快な千枚田が見もの
河東郡上士幌町、国道273号線から脇道に入り1キロほど山に入っていった先にある温泉が幌加温泉です。幌加温泉には2件の宿があり、手前側の少し年季の入った古臭い宿がホロカ温泉です。北海道らしさを感じる木造の白い建物で、浴室は奥の方にあります。浴室の手前にはいかにも古そうな温泉分析表がありましたが、手書きで書かれた分析表には淡い色で絵が描かれていて洒落ています。脱衣所は丸い脱衣カゴが並んだシンプルで質素な雰囲気があり、破れてくたびれた革のソファーが哀愁を漂わせていました。浴室に入ると思わず息をのむ光景に出くわします。湯舟が手前、真ん中、奥と3つあるのだけど浴室内はまるで鍾乳洞状態でした。まず手前のは打たせ湯のついた小さく浅い湯舟で温度はわりと熱めです。そのこぼれ流れ出た湯筋が温泉の堆積物で千枚田を作っていてとても見事なんです。床は完全に鍾乳洞の床と化していて凸凹していて裸足であるくには痛いくらいです。真ん中の湯舟が一番大きく豪快です。壁には「硫黄泉、皮膚病、神経痛、特効あり」と書かれています。手前のパイプから60度近い湯が注がれていましたが、湯舟では43度前後で入りやすい温度になっていました。微妙に濁っているようないないような湯で、少し深めの浴槽です。湯の表面にはキラキラと細かい粉のようなものが浮いています。これが鍾乳石を作っている素なのでしょうか。一番奥の湯は「食塩泉、胃腸病、神経痛、特効あり」と書かれていました。小さめの湯舟で無色透明の綺麗な湯が溢れています。湯の注がれている湯口にはコップも用意されているので飲泉可ということでしょうか。飲んでみると微妙にしょっぱいような酸っぱいような、それでいてまろやかな湯でした。51度ほどの湯が注がれていましたが湯舟では適温かちょっと熱めという程度です。多少ツルツルした湯で、湯舟の底もすべりやすくなっているので注意しましょう。また女湯には食塩泉の湯舟がひとつあるだけですが、男女間の壁に扉がありカギはかかっていないので女湯からその扉を通して男湯で混浴も可能になっているようです。
掲載: 2003/05/05
Data
- 所在地:北海道河東郡上士幌町
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :硫黄泉、食塩泉
- 形態 :温泉旅館 男女別(男湯は混浴可?)
- 効能 :神経炎、慢性筋肉リウマチ、慢性関節リウマチなど
- 露天風呂:なし(建物から少し離れたところにあり)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆
- レトロ度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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