北海道
さんけいかくおんせん・さんけいかくおんせんりょかん
山渓閣温泉・山渓閣温泉旅館
義経と弁慶の伝説が残るアイヌの地に湧く塩分濃厚な温泉
ふるさと銀河線本別駅よりクルマで5〜6分、本別公園の外れにあるのが山渓閣温泉旅館です。本別町は源義経と弁慶の伝説が残る町で、近くには「義経山」や「弁慶洞」などがありアイヌ人の娘との恋物語なども伝えられているそうだとか。本別公園には源義経と弁慶にちなんだ「義経の館」などもありまたツツジの名所とも知られていて本別の一大名所となっています。さて山渓閣温泉旅館は少しというかけっこう鄙びかけている旅館で、それがまたなかなかいい味を出してきています。廊下を進んで浴室に向かうと脱衣所に辿り着きますが、これがまたけっこう狭いです。大人の人が2名も入れば窮屈といった感じです。浴室は男女別の内湯のみで露天風呂などはありません。浴室は小さすぎることもなく湯舟、洗い場があって素朴な感じです。向かい側は大きなガラス窓になっていて外の明りが射し込み、室内はけっこう明るく感じます。男女間を隔てている壁は一部がガラスブロックになっていました。決して見えることはないけれども気配を感じて一瞬ドキッとしてしまうという大らかさがあります。湯舟はわりと大きめにとってあり、湯は少し濁っています。温度は43度前後と少々熱いようです。それにしてもよく温まります。一度浸かると汗がなかなかひかないです。洗い場がいくつかありカランが並んでいますが、湯も水も温泉を使用しているのでしょう、顔を洗うと少し口に触れただけでしょっぱさを感じました。かなり塩分は濃いようです。それにしてもやや年季の入った感じのカランは湯の出が悪く、これもまた温泉情緒を醸し出していてちっとも嫌味でない感じです。カランの水は湯舟とは違い無色透明ですが、よくよく見ると小さな浮遊物がありました。脱衣所のところに「湯の中に時々浮遊物が見られますがクロールイオンとナトリウムイオンです。汚れたように見えますが不潔ではありません」とありますが、天然の温泉100パーセントといった感じで好感が持てました。公園で遊んだ後に立ち寄ったり、また観光の拠点として宿泊してみるのもいいかもしれません。
掲載: 2003/05/17
Data
- 所在地:北海道中川郡本別町
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :含ホウ酸−食塩泉
- 泉温 :源泉17.0度 湯舟43度
- 湧出量:毎分80リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:5.546g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、運動器障害、卵巣機能不全症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索