北海道
こたんおんせん・くっしゃろころてんぶろ
コタン温泉・屈斜路湖露天風呂
神秘の湖を眺めながらぬる目の温泉にうっとり
屈斜路湖はかつての火山の跡地、カルデラ湖です。日本で6番目に大きい湖ということもあり、雄大で神秘的な雰囲気を備えた景勝地です。また、湖畔のあちらこちらに温泉が湧くという温泉好きにもたまらない観光スポットのひとつです。その南側、アイヌ民族資料館の手前にあるのがコタン温泉露天風呂です。ここは一般的な浴場ではなく、湖畔にポツンと岩風呂の湯舟があるだけの、ワイルドな露天風呂です。脱衣所や柵があったりと整備されていて清掃も行き届いているのですが、誰でも自由に無料で利用できるというとてもありがたい露天風呂なんです。けっこう人気のスポットということもあり、シーズンオフに訪れてみました。ここに来るのは実に15年ぶり以上。ところが湯舟の岩の配置から何までまったく変化がありません。とても懐かしい気分に浸りながらもさっそく服を脱ぎ始めます。脱衣小屋は左右にひとつづつあり、どちらも簡素なものです。男性用と女性用に分かれているのだと思いますが、どちらがどうなのかよくわかりません。柵のところに手書きで「男湯」「女湯」の文字があるので、右側が男湯のようです。また、湯舟も大きめのものがひとつだけ、中央の大きな岩により左右に分かれていて一応男女のすみわけみたいなものがされているようです。しかし、もちろんつながっているし岩陰というほどのものでもないので、ほとんど混浴状態ですね。無料で利用できるというのに岩を配置してコンクリートで整備されているので清潔感もあり、一般の観光客にとっても非常に利用しやすい野湯という印象を受けました。湯はほとんど無色透明で、ほんの少し濁りだけ濁りを感じるぐらいです。熱めの湯だという話を聞いたことがあったのですが、日によって温度は違うのでしょうかね。すごくちょうどいい温度です。前回訪れたときには真夏だったのにぬるすぎて出られないくらいぬるかった記憶があります。そのときは体温より少し温かい程度だったので入ったはいいけど寒くて出られない状態に陥りました。少しでも温かい場所を探そうと湯舟を探索していたら、中央の大きな岩の下あたりが暖かかったので、その真下から湯が湧いているのかもしれません。湯はしっかりとしたオイル臭みたいな匂いがあり温泉ということを実感させられます。それにしてもすぐ目の前が湖というロケーションはとてもダイナミックでワイルドです。湯舟に体を鎮めると、ほぼ湖面と同じような目線になります。この雄大さを感じながら入浴できるなんて、なんとも贅沢でとても開放的な気分になれます。この風光明媚で幻想的な景色を眺めているとクッシー伝説もありえるのではないかと浪漫が広がるのでした。
掲載: 2019/10/22
Data
- 所在地:北海道川上郡弟子屈町
- 入浴 :2019年6月
- 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩温泉
- 泉温 :源泉68.3度
- PH :7.0
- 蒸発残留物:0.696g/kg
- 形態 :露天風呂 ほとんど混浴
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 脱衣所:あり(女性専用あり)
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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