北海道
しべちゃおんせん・あじこうえん
標茶温泉・味幸園
泉質が自慢!道東一の温泉を謳うモール泉
釧路から40キロほど内陸のところにある標茶温泉味幸園はホントに周りに何も無い静かなところです。それにも関わらず毎日多勢の客が来るという日帰り入浴もできる人気の温泉宿で、その秘密はなんといっても泉質にあるとのことです。訪れる客のほとんどが常連客で道内各所からやって来るという繁盛振りですが、わりと小さめの小ぢんまりとした佇まいの施設でした。それにしても泉質はかなりの自慢とあって「道東一の温泉」と謳っているいるほどで、ちょっと眉唾ものですが気になるところです。脱衣所、浴室ともシンプルで浴室には大小2つの湯舟がありました。大きいといってもせいぜい4〜5人が入れる程度のもので、小さい方は2人でいっぱいといったところです。室内はそれほど広いわけでもなく熱気がこもってムンムンとしています。浴室に入ったとたんに気づくのは牧葉の臭い系のしっかりとしたモール臭を感じることです。湯は薄い茶色で、アメリカンコーヒーと紅茶の間ぐらいの色でした。源泉は46.6度ということでそのまま湯舟に注がれているらしく少々熱めの湯でした。子供や熱いのが苦手な方のためなのか小さい方の湯舟には水道の蛇口が設けられていて温度調節ができるようになっています。温泉はライオンの頭の形をした湯の注ぎ口からはドボドボと湯が掛け流されています。またその上にはコップも置かれていて飲泉が可能になっていました。飲んでみるととてもまろやかな味わいでモール泉特有の風味があるので新手のお茶のような印象を受けました。ご一緒した常連さんたちもここの湯は絶賛していて、こっちが観光客だとわかるとみんな寄って来て「ここの温泉は北海道一だ。温泉が好きなんで日本中の温泉をまわっているけど、北海道でいい温泉はここと登別ぐらいだ」とか「おれは30年も通い続けてる。事故でうごかなかった腕が動くようになった」だの話が尽きません。いやはや驚きの温泉です。そんなわけで皆さんかなりの熱の入れようでした。こういう熱烈なファンがいる温泉というのは凄いと思いました。
掲載: 2003/05/18
Data
- 所在地:北海道川上郡標茶町下オソツベツ
- 源泉名:温泉旅館味幸園
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉46.6度
- 湧出量:毎分470リットル
- PH :9.0
- 蒸発残留物:0.636g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、アトピー性皮膚炎、関節のこわばり、痔疾など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索