北海道
あいどまりおんせん
相泊温泉
波の音がすぐそこに、簡素な囲いだけの名物野天風呂
北海道の東側、角のように生えた知床半島の先端付近にある温泉が相泊温泉です。羅臼からは海沿いの道をひたすら知床岬に向けて走りますが、先端まであと15キロか20キロぐらいというところで道がなくなります。つまり先端までは行けないんですね。その行き止まりのすぐ手前の海岸に相泊温泉はあります。ここはちゃんと管理された温泉ですが、誰でも無料で利用できるというサービス満点な上に目の前は雄大な海、そして国後島と景色もロケーションもサービス満点です。それにしてもこんな辺鄙なところにもかかわらずシーズン中は観光客が押し寄せる超人気のスポットです。まぁ、こんだけのロケーションだったら人気が出るのも納得ですね。もともとは漁師が漁の後に体を温めるために利用していたとのことです。さてこの温泉ですが普段は囲いも何もない湯舟だけがポツンとある超ワイルドで恥ずかしい温泉なのですが、シーズン中は木造の囲いが作られてしかも男女別に仕切られるので女性でも入りやすいというのがポイントです。とは言うものの簡素な囲いなので海側からはほとんど丸見えなのでためらう人も多いようです。でもせっかく来たのならば入らねば損です。湯舟はごろ太石の広がる海岸に掘られたようにしてあります。湯舟の壁には隙間があり、そこから熱い湯が染み出ていました。その湯はそうとう熱いので温度調節用の水の蛇口も備え付けられていました。湯は無色透明でしょっぱい湯です。微妙に鉄分臭い感じもしましたが何の臭いでしょう。ちなみに海岸一帯は昆布の臭いでいっぱいでした。湯は底からも周辺からも湧いていて湯舟に注がれています。ですので、湯舟の上流側で体を洗うと汚水が湯舟に入り込むので、海側でお湯を使うようにしてくださいとのことでした。湯舟からは海も見えるのですが、ちょっと目の前のテトラポットが気になります。ですが、それでも知床独特の雰囲気漂う景色が広がるので火照った体を冷ましながらボーッとするのもいいかも知れません。
掲載: 2003/05/25
Data
- 所在地:北海道目梨郡羅臼町相泊
- 入浴 :2002年8月
- 形態 :露天風呂 一応男女別(シーズン中のみ)
- 脱衣所:シーズン中は囲いの中でOK
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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