北海道
あさひおんせん
旭温泉
鄙びた山小屋ロッヂのような秘湯の一軒宿
北海道北部の日本海側には景勝地が続くオロロンラインと呼ばれる通りがあります。小樽から稚内を結ぶ海岸線の道で自然豊かな地形を楽しむことができるというドライブには最適の道です。遠別町にある旭温泉はオロロンラインから少し内陸に入ったところにある山に囲まれた自然の中の一軒宿です。昭和47年に資源調査の際に発見されたという温泉は間歇泉なんだそうです。建物は木造ですがとても大きなもので山小屋ロッジ風というのでしょうか、とても情緒あるものでした。浴室は建物の奧の方にあって室内はまあまあ広い感じです。外側が大きなガラス窓になっているのでとても明るい雰囲気がありました。浴室内には手前側に「真湯」と書かれた大きな湯舟があり、その奥側に「天然温泉」と書かれた小さな湯舟がありました。真湯の方は無色透明の微妙に塩素臭のする湯でしたので水道水なのかもしれません。温泉の湯舟は赤茶色に染まった金属的な臭いのする湯がありました。透明度は15センチほどで38度前後とちょっとぬるめでしたが、浸かっていると妙に温まる湯です。湯舟の一角には蛇口があり、ひねるとほんの少し赤いけどほとんど透明な水が出てきます。舐めてみるとこれがまたとんでもなくショッパイんです。湯舟の湯は加熱して循環しているようですが、この加熱方法もちょっと変わっていて源泉から分離して得た天然ガスを利用して沸かしているんだそうです。温泉とともに沸かす為の燃料も出てくるなんて至れりつくせりの温泉ですね。それから浴室内には小さいながらもサウナがあり、浴室の片隅に水風呂がありました。しかしこの水風呂はいかにも後からそこに置いたという感じにバスタブが用意してあり、飾らないところがまた好印象でした。湯舟につかりながら外の景色を眺めていると、自然豊かな山々がのんびりとした気分にさせてくれるのでした。
掲載: 2003/06/07
Data
- 所在地:北海道天塩郡遠別町旭
- 源泉名:旭温泉(E-1.E-3.E-6.E-7の混合泉)
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物泉(中性高張性低温泉)
- 泉温 :源泉27.4度 湯舟38度前後
- 湧出量:毎分42リットル
- PH :7.3
- 蒸発残留物:16.760mg/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、運動器障害、創傷、女性性器慢性炎症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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